2010年5月21日金曜日

ヴィクトリアマイル回顧 2010


レース総括
■前半速く、このレースとしては上がりが少し掛かる展開
■切れ&末の持続力(&一定の持久力)が問われた


ヴィクトリアマイル結果
ブエナビスタ1.32.4 33.5 13-12
ヒカルアマランサス1.32.4 34.3 04-04
ニシノブルームーン1.32.5 33.5 12-13
レッドディザイア1.32.5 33.9 09-08
ブロードストリート1.32.5 33.9 08-08
ミクロコスモス1.32.5 33.3 16-15
ワンカラット1.32.5 34.1 05-05
ブラボーデイジー1.32.6 35.0 02-02
プロヴィナージュ1.32.6 34.8 03-03

天候:晴 芝:良
上り4F:46.9 3F:34.9
前半4F:45.5
12.2-10.6-11.0-11.7-12.0-11.6-11.3-12.0




レース詳細
今回のラップタイムを見ると、時計の出る馬場状態を考慮しても前半は速く、
その後3~4コーナーで一旦落ち着く展開になり、上がりは徐々に加速しつつ
最後だけ少し落ちる形。

今年の特徴は、新設されてから初めて前傾の展開になっているように、やはり
前半の速さで、形としてはある程度の持久力が問われる展開だった。

ただし上位馬に関しては、前半の速い部分は受け流した格好になったために、
どちらかと言うと、道中~上がりでの持続力&決め手勝負というように捉えて
おいた方がいいのかもしれない。

どちらにしても今回は、速い馬場で、絶対的な存在が出走していたレースと
しては、タイム的にやや物足りない印象も受けるし、コンマ2秒の間に9頭が
ひしめき合っている結果からも、地力の差がしっかり反映されたとはなかなか
言いづらいところはある…。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ブエナビスタ
持続力や決め手など、この馬の持ち味は十分発揮していて、パフォーマンスと
してはもちろん高いものだったが、海外帰りの状態面の問題か、マイルの
スピードへの対応の問題か、あと1つ突き抜ける脚を使えなかったという
印象には映る。(まあこれはかなり高いレベルで要求した場合の話だが…)
どちらにしてもこの先の距離延長では何も問題はないので、今年の中距離路線は
普通にこの馬中心…というのは間違いない。

ヒカルアマランサス
4番手からの追走とは言っても、前半の速いペースにしっかりつき合ったという
訳ではなく、レースを通してほぼ一定のスピードを持続した形に近い。
それでも今までの決め手のみの内容から考えたら、パフォーマンス自体は確実に
更新していて、ブエナビスタ以外をしっかり抑え込んだことは価値が高い。
素直にこの先に期待したい。

ニシノブルームーン
今までは(個人的に)なかなかイメージしづらいタイプの馬だったのだが、
今回の内容と改めて過去の経歴を見ると、前半~道中である程度溜められた
場合の、上がりでの伸び切る脚…というのは一貫して発揮していて、同じ
タニノギムレット産駒のスマイルジャックと少し被る…という印象。
そう考えると、是非とも新潟(未勝利戦で勝ち切っている)での走りをもう
1度見てみたい気はするし、逆に前半でかなり引っ張られる形だと注意したい
感覚にはなる。

レッドディザイア
道中で押し上げる形ではあったが、最後は息切れという内容では、どうしても
物足りない印象は受けて、状態面の問題はやはりあったと思う。
初の大崩れとなったドバイWCの詳細なデータがあれば、この馬の適性を
もう少し把握できそうな気もするが…、どちらにしても次戦では1度叩いての
巻き返しに期待したいところ。

ブロードストリート
(馬場差込みの)前半~道中の内容で考えれば、もう少し突き抜けるような
決め手を発揮できても良かったような気もするが、もしかしたら決め手の部分で
この馬のイメージを(個人的に)捉え違えていたのかもしれない…。
もう1戦見守りたい。

ブラボーデイジー
落鉄の影響で、返し馬から一息入れる間もなく発走という不利はあったが、速い
ペースを演出する形から最後まで良く粘っていて、持久力の高さは示している。
この内容なら次戦以降で普通に巻き返してくるはず。


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