2016年11月16日水曜日

エリザベス女王杯回顧 2016


レース総括
■ゆったりした流れからの→上がり勝負
■決め手(切れ)が問われた


エリザベス女王杯結果
クイーンズリング2.12.9 33.2 09-09-09-07
シングウィズジョイ2.12.9 33.7 04-03-03-03
ミッキークイーン2.13.1 33.6 07-07-06-05
パールコード2.13.2 34.0 02-03-03-03
プリメラアスール2.13.4 34.6 01-01-01-01

天候:晴 芝:良
上り4F:46.0 3F:34.1
前半1000m:61.8
12.5-11.2-12.8-12.7-12.6-12.6-12.5-11.9-11.5-11.2-11.4




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半ミドルペース~ややゆったりとした流れで、道中も
かなり落ち着いた展開、その後3コーナーの下り坂から(徐々にではあるが)
しっかりと加速して、上がりの速くなる形。

今回の特徴は、やはり前半~道中の遅さで、細かい緩急という点でも特に目立つ
ような動きがなくて、完全な上がり勝負と言って良さそう。

適性面でも、このコースなので一応は持続的な要素もあるものの、切れという
要素の方が結局は重要だった。

脚質的には、(一応距離適性があることが条件だったとは思うが)好位の馬でも
しっかりとした上がりを使えていて、スローな展開のイメージそのまま、これも
はっきりと前有利。

この先に向けては、この展開なので(少なくともこのレースだけを理由にして)
地力の面で信頼するのは危険で、基本的には(溜めや切れと言った)適性的な
裏付け…という扱い方をしておきたい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

クイーンズリング
スタートでやや立ち遅れて中団後ろからになり、そこから終始インにこだわった
競馬をして、直線で進路確保に少しだけ苦労したものの、最後までしっかり伸び
切っての勝利。
この馬に関しては、持続やスピード…という要素に少し偏っているイメージでは
あったのだが、前走&今回で、しっかりと溜めを効かしつつ→かなりの決め手
(切れ)を発揮して、適性の幅を広げた感がある。
イメージ的には昨年のラブリーデイに似たものを感じるし、そう考えると、今が
ピーク…ということはハッキリ言えそう。
もうしばらくの間、あまり逆らわない方がいいのかも。

ミッキークイーン
最内枠発走で、スタートもかなり良かったので、もう少し内にこだわる選択を
していれば…という部分はあるのだが、(最後はしっかりと迫っているものの)
勝負所の加速の部分での鈍さというのはハッキリと感じたし、結局は休み明けの
影響…というのは否めない。
ここを一応叩いて次に期待…と言いたいところだが、元々有馬記念向きという
馬ではないし、JCはローテーション的にキツい。
この先を考えると言っても少し難しい印象…。

パールコード
大外枠発走で、ペースを見ながら…という考え方だったのか、スタート直後は
じっくりと構えつつ→途中から急に方針転換して、1コーナーまでに好位に取り
付く…という競馬。
そこから流れに逆らわずにじっくりと進めて、直線は粘っているものの、最初に
脚を使っている分、しっかりとした決め手までは繰り出せなかった。
元々切れに優れた馬でもなく、ペースがペースなので、(前半で無理に脚を使わ
ないで)控えていても、浮上出来ていたかは微妙だし、これは仕方がない内容。
それでも今回の走りを見る限り、この舞台&距離への適性はしっかり感じたし、
地力勝負になればやはり面白そうな存在。来年また期待したいところ。

マリアライト
せっかくの内枠を引きながら、ミッキークイーンのガードで最内には入れず、
1コーナーでも斜行の影響を受けて外に振られ、外を回す格好になったことが
やはり大きかった。
それでも3~4コーナーでは加速に対応し切れていなかったように、この展開に
対しては、切れ負けという部分も正直あって、この結果は不利を受けた影響だけ
とは言えない。
単純に、相手は当然厳しくなるものの、適性が合う有馬記念の地力勝負での巻き
返しに期待したいところ。



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