2019年6月27日木曜日

宝塚記念回顧(ラップ分析)2019


まとめ
  • やや落ち着いた入り方だが、道中が締まって、仕掛けも早い展開。
  • 高い持久力&持続力が問われた。
  • 後ろから追い上げるのは難しかった。

宝塚記念結果

リスグラシュー2.10.8 35.2 02-02-02-02
キセキ2.11.3 35.8 01-01-01-01
スワーヴリチャード2.11.6 35.7 04-04-03-03
アルアイン2.11.9 36.1 03-02-03-03
レイデオロ2.12.1 36.0 06-06-05-05

天候:曇 芝:良
上り4F:46.9 3F:35.3
前半1000m:60.0
12.6-11.4-11.5-12.4-12.1-11.9-12.0-11.6-11.5-11.4-12.4




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、スタートは少し落ち着いた入り方をして、その分道中は
締まった展開。上がりは早めのペースアップから→ラスト1Fが落ち込む形。

今回の特徴は、どこか一箇所というよりも、全体としてのリズム。
キセキ(&リスグラシュー)の作ったラップは、まさしくジャパンCに近くて、
道中の水準が高い&長い脚を使う…という部分で、当然高い持久力&持続力が
問われたはず。

そして、このキセキの伝家の宝刀的な展開では、追走も楽ではないし、尚且つ
コーナー部分が速く流れるため、果てしなく押し上げにくい。

後ろの馬は、(どこで動いても)押し上げた途端に脚を使い過ぎることになり、
実際、キセキの上がり3Fのタイムが全体の3位になっていることからも、各馬が
一様に脚を削られてしまった…ということが分かる。(唯一の例外が勝ち馬)

その結果、脚質的には、完全に好位の馬が優勢になり(前にいた実力馬が地力を
示した…とも言えるが)、後続はノーチャンスとなった。

この先に向けては、どちらにしても厳しい展開だったことには違いなく、上位の
地力は信頼できるし、素直にそれらの活躍に期待したい。
あとは(秋はしばらくキセキがいない訳だし)、今回とは異なった展開で、適性
面で多少の上げ下げを…といったところ。


~余談~

今回の勝ち時計は、アーネストリー(&かつてのダンツシアトル)のレコード
まではさすがに届いていないものの、それらに次ぐ水準。

この開催は、近年の中では時計が掛かる状態でスタートしたが、開催が進むに
つれて徐々に踏み固められ、最終週はむしろ速い馬場になった。

もちろん、梅雨入り前ということも大きかっただろうし、宝塚記念に関しては
時計の出やすい展開(レコードの出し方レシピ通り※)だったことも大きいの
だろうが、やはりこれが最近の馬場の作り方。

※前半で脚を使い過ぎず、道中を高い水準で進めて→上がりをまとめる形

来年以降、傾向としてどこまで採用するか?は悩みどころだが、少なくとも
これまでの宝塚記念のイメージは更新しておく必要があるかも知れない。


※余談の余談だが、レーンJ&デムーロJは、この日、同じ2200m戦の7Rでも
積極的な競馬で上位。川田J&北村友Jも乗っていた中で、ルメールJは乗って
いなかった。その点で、傾向の把握レベルに差が出た可能性はあるのかも…。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

リスグラシュー
積極的な入り方から、(勢いで結果的に…かも知れないが)前半キセキに少し
圧を掛けつつ、他の牡馬たちが削られた中で唯一めげずに→突き放しての勝利。
終始1頭分外を回した形でもあったし、牝馬が牡馬のトップクラスに圧を掛けて
→ねじ伏せた…という、とんでもない内容。これはもう褒めるしかない。
鞍上も、(道中~上がりの速い区間で)押し上げないで済むポジションに馬を
配置する大ファインプレー。決めたのは発走後…ということではあるが、それは
おそらく、決断したのは…ということのような気はするし、当日の馬場傾向と
ペースを判断した結果の⇒積極策だったようにも思う。個人的にこれには脱帽。
とりあえず秋は、キセキを料理した牝馬同士の対戦が見たい。(ただの願望)

キセキ
ほぼジャパンC的な展開を作って、自身としては、やることをやっての→敗戦。
その時と唯一違うのは、ジャパンCでは、1~2コーナーでもう少し溜められた
…という部分だが、そこで圧を掛けてきたのが勝利したリスグラシューなので、
今回は言い訳の仕様がない。(最優秀助演男優賞は当然あげたい)
秋は凱旋門賞とのこと。もう少しだけ切れが欲しい…というのは正直あるが、
フォルスストレートを締め付けて→直線の早い段階で脚を使い切るような展開を
作れば…といったところか。(惰性勝負に持ち込む形)
一番喜ぶのはロジャーバローズかも…だが。結構相性のいいペアなのかも。

スワーヴリチャード
展開的に、押し上げるチャンスは1~2コーナーしかなかった訳だし、そこで
ある程度ポジションを取った…という部分で、これもデムーロJの好騎乗。
その後は外を回す厳しい立場だったが、内をピッタリ回って来たアルアインや
レイデオロをしっかりと抑え込んでいるあたりは、やはり馬の力。
秋は、本来大きなフットワークを活かせる舞台でこそ…というイメージの馬では
あるし、やはり東京でもう1度見たいところで、キセキではない馬が作る展開で
どうなるのか?しっかりと注目しておきたい。(相手は結局問題だが…)





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