2020年11月21日土曜日

マイルチャンピオンシップ@阪神展望(ラップ傾向&予想)2020


まとめ
  • (おそらく)前半それなりに引っ張られつつ→しっかりと変化がつく展開。
  • 持久力&切れが問われる。
  • 予想◎グランアレグリア

参考ラップタイム

(OPクラス&マイルCS@京都平均)


ラップ傾向

阪神開催。ここの古馬重賞は阪神牝馬Sと代替開催の中京記念だけ…なので、
とりあえずは(それらも含めた)古馬OPクラスの平均と例年のマイルCSの
平均を比較しておく。

前半のペースに関しては、レベルの差もあるだろうし、(OPは)頭数が揃わ
なかったケースも含まれているのでともかくとして、やはりハッキリとした特徴
としては、後半の早い段階からジワっと加速する京都に対して、阪神はじっくり
溜めつつ→一気に加速する…という部分。

これはまぁ、コースの構造通り…といったところで、"長くいい脚"という例年と
比べれば、もっと"瞬間的な爆発力"が必要になるイメージ。
適性的には、当然"切れ"ということになる。

もちろん、ここはG1。前半(&道中)の水準も当然高くなるだろうし、OPの
平均と比べれば、より前傾に近づくものと考えて、ある程度引っ張られつつも→
後半変化をつける(余力)ための、持久力を備えていることも重要になるはず。

脚質的には、好位差しくらいが最強の舞台だが、このコースはレベルが高くなる
ほどに好位が残る特徴もあるため、ある程度流れに乗りつつ→しっかり上がりを
まとめられる馬を中心には考えたい。


好走の条件
・持久力&切れが必要。



予想


ステップレースでも結構いいパフォーマンスがあったので、人気的には脇役に
なりそうな馬たちも意外と面白いのかも…と思っていたのだが、いざ横並びで
比較してみれば、やはり実績馬の壁は相当に厚い…。

土曜の競馬からは、流れれば時計はそれなりに出そうだが、前からスピードで
押し通すというよりも、(後ろ過ぎるのは論外だが)中団辺りから→しっかりと
末を伸ばす形の方がハマりそうなイメージ。

⇒シンプルに高いパフォーマンスを示していて、7~8番手辺りにいそうな馬を
中心に考えておきたい。

◎グランアレグリア
近走では、"持続的な"強さを示す格好が多くなっているが、使っているレースが
そういう性質ばかり…ということもあるし、その中では一応最も変化がついた
形の安田記念で、とてつもないパフォーマンスを発揮。爆発力は当然ある。
その安田記念の数字で考えれば、ここでも普通に1つ抜けた扱いになるし、叩き
2走目の上積みもありそう…というところで、やはり有力。
春と同様に、マイルに距離が伸びて位置取りも高くなるだろうし、中団から→
上がりをまとめる形で、ピッタリという気はする。
あとは内枠からの捌きだが、そこはこの鞍上。間違わないだろうということで。

○サリオス
ここは朝日杯で、厳しい展開を好位から押し通す、強い勝ち方をした舞台。
古馬との初対戦になった毎日王冠では、重賞戦線でそれなりに力を示している
馬たちを軽く捻って完勝(2着ダイワキャグニーも直後の天皇賞で何だかんだ
6着している)。自身のパフォーマンスも一気に上げてきた。
今回の古馬トップクラスに対するには、(数字上では)もう1段上げる必要は
あるが、前走の余裕を持ったフィニッシュから考えれば、その可能性も十分。
期待込み…ではあるが、崩れるイメージが全く湧かない馬。素直に上位扱い。

▲インディチャンプ
昨年は春秋マイルG1を制覇。今年も安田記念で高いパフォーマンスを発揮して
いる訳だし、地力では当然上位の存在。細かく脚を使うタイプ的にも、瞬間的に
決める方向性も悪くはないはずだし、適性もとりあえずは問題なさそう。
しかし今回はぶっつけ。近年そこは気にする必要がなくなってきている訳だし、
100%に近い力を発揮できる可能性もあるだろうが、ここには安田記念で完敗
した相手がいる。120%の力が必要になるかも知れない。
普通に好走はしてきそうだが、勝ち切るというよりは相手の扱いに止めたい。

注アドマイヤマーズ
スワンSは、余裕のある作りで58kgを背負い、他の馬たちがあまり脚を伸ばせ
なかったラインを通りつつも3着。条件的に少しの負けは気にする必要はない
だろうし、実際に自身のパフォーマンスは十分高く出ていて、高い水準の状態は
キープ出来ていると考えたい。
タイプ的に、スピードに寄り過ぎてどうか?というのはあるし、(土曜の競馬
から)積極的に行き過ぎると微妙かも知れないので、本来の感覚よりも1つだけ
下げるが、叩いての前進は見込める。当然可能性は考えたい。

△ラウダシオン
前走は、飛ばした2頭に対して道中は控えたものの、3番手のポジションから
前半はかなり脚を使った格好。古馬と同じ斤量を背負っていた中で、直線でも
もうひと踏ん張り。シンプルに強い競馬だった。
経歴の中で唯一崩れたのがこの舞台…というところで、適性的にどうか?となる
のだが、その時は中団からになり→道中で極端に脚を使った格好で、前半である
程度脚を使っての溜め→切れという、その後の好走パターンとは真逆の内容。
変化をつけられるタイプ的に、本来はこなせても良さそう。当然注目はしたい。

△ケイアイノーテック
ハイレベルな安田記念で5着。その時は勝負所でかなり攻めた内容だったし、
上位に対してはともかく、当然一定の力は認められる。
その後は相手なり…という結果にはなっているものの、同舞台・中京記念では、
自身としては安田記念に匹敵するような高いパフォーマンスを示しているし、
斤量を背負う立場だったこと考えれば、勝ちに等しいくらいの扱いができる。
ここには安田記念上位プラスαがいるので、もちろん難しさはあるが、それでも
今の人気は甘く感じる。浮上する可能性は考えておきたい。

△ペルシアンナイト
このレースでは、1つずつ着は落としているものの、毎年馬券に絡んでいて、
それら全てが前哨戦は半端な着から→本番で前進という形。今年も前哨戦では
4着。とりあえずは同じ過程を辿っている。
その前走は、ハッキリ外という馬場状態の中で、内寄りを選択した格好。巻き
返しが期待できる内容でもあった。
今年は阪神開催なので、もちろん今まで通りという訳にはいかないが、ここは
アーリントンCで強い内容を示して重賞制覇している舞台。可能性は考えたい。



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