2010年9月1日水曜日

キーンランドC回顧 2010


レース総括
■ミドルペースから、終いまで速いスピードを維持する展開
■持続力が問われた


キーンランドC結果
ワンカラット1.08.4 34.4 03-02
ジェイケイセラヴィ1.08.5 34.5 03-04
ベストロケーション1.08.6 34.4 07-07
ビービーガルダン1.08.8 34.7 06-04
モルトグランデ1.08.8 34.3 11-08

天候:晴 芝:良
上り4F:45.8 3F:34.7
前半3F:33.7
12.0-10.6-11.1-11.4-11.6-11.7




レース詳細
ラップタイムを見ると、前半ミドルペースから、その後は緩やかに減速していく
展開で、終いまである程度速いスピードを維持する形。

今回は速い馬も揃っていて、かなり速い流れになるようにも思ったのだが、蓋を
開けてみれば、ローレルゲレイロの出負けに加えて控える選択をした馬もいて、
極めて平年並みのラップを刻み、スピード持続力が物を言うレースになった。

上位の顔ぶれを見ても、明らかに持久勝負よりも持続勝負の得意な馬が独占した
という印象で、適性(&スムーズなレース運び)が格を超えるレースだったと
言って良さそう。

したがって今回の上位馬に関しては、持続力勝負での強さは当然認めつつも、
この先ハイペースからの地力勝負でどこまで出来るかは、他のレースによる
裏付けが必要になりそう。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ワンカラット
道中で少し掛かったような形から早め先頭に立ち、それでも最後まで抜かせない
という、さすがの持続力を見せつけた内容だった。
今のところ前半で極端に脚を使う形での裏付けは取れておらず、ハイペースでも
好位の馬が地力で押し切るスプリンターズSでどこまで出来るかは未知数。
それでも今回のパフォーマンスを見れば、形としては適性が嵌まった内容だが、
印象としてはそれだけで勝ち切った訳ではないという雰囲気で、絶対的な信頼は
できないものの、今後の(スプリント路線での)活躍に大いに期待したい感覚。
(適性的には高松宮記念の方が合うだろうが…)

ビービーガルダン
スタートがイマイチでスムーズさを欠いたということもあるが、それでも最後も
止まってはいないものの、どうしても上がりが物足りない印象は受ける。
考えてみると、(状態面の問題もあったと思われるが)阪急杯では本来は得意な
はずの持続勝負で失速し、その直後の高松宮記念ではハナ差の2着でしっかり
地力を示して、休み明け59kgの前走はともかく、今回の速い上がりが問われる
形では(もちろん斤量の差も大きいが)決め手を欠く内容。
昨年のスプリンターズSにおいてそれまでのイメージを覆す地力を示したことは
いいのだが、それ以降、逆に持続力勝負の方で甘くなっている印象…。
この過程からはローレルゲレイロがそうであったように、純粋なスプリンターに
近づいてきた…と推測したい気持ちになってくる。
もしそれが正しいとすれば、スプリンターズSでは(元々応援しているという
こともあるが)当然期待したくはなる。

ローレルゲレイロ
今回に関しては出負けしたことが全てだろう。
ただ、もしそれがなくても近走は単純に先行力がなくなってきている…という
印象も受けて、地力ではまだ威張れても、自分の型に持ち込めない、もしくは
持ち込むのに時間が掛かるという可能性はありそう。
そうなると、連覇というのはなかなか難しく感じるが…。


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