2010年9月30日木曜日

オールカマー回顧 2010


レース総括
■前半~道中が締まった流れから、終いまで速いスピードを維持する展開
■持久力&持続力が問われた


オールカマー結果
シンゲン2.11.4 34.8 07-05-04-03
ドリームジャーニー2.11.4 34.5 08-08-06-06
トウショウシロッコ2.11.5 34.7 09-09-06-06
サンライズベガ2.11.5 35.2 03-02-02-02
ジャミール2.11.8 35.1 05-05-04-05

天候:晴 芝:良
上り4F:47.5 3F:35.3
前半1000m:60.0
12.4-11.1-12.2-11.9-12.4-11.9-12.0-12.2-11.7-11.7-11.9




レース詳細
ラップタイムを見ると、このレースとしては前半が速くなり、道中もほとんど
緩まない流れで、勝負所で加速した後は、ある程度速いスピードを維持したまま
ゴールを迎えるという形。

基本的に上がりに偏った展開になるレースだが、今回はシルポートが淀みなく
引っ張ったために、イーブンに近い展開となり、例年に比べると高い持久力が
必要だったと言えそう。

上がりに関しては、前半~道中の速さがあるのでロングスパートの形にはなら
なかったが、あまり息を抜けない道中から前を追い掛けた差し馬にとっては、
ある程度長い脚が必要になったはずで、終いを伸び切る持続力も重要になった。

秋のG1に向けては、例年の前半の緩い流れだとそこまでつながるとは言い切れ
ない部分もあるのだが、地力が試された今年の場合は、直結してもおかしくない
という雰囲気が漂っていて、上位陣の今後にはしっかり注目しておきたい。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

シンゲン
単純な上がり勝負などであればともかく、今回の流れを休み明けで制したことは
当然評価出来て、明らかに昨年よりも内容は濃い。
これなら昨年極端なスローに泣いた天皇賞でのリベンジは十分期待出来そうで、
なかなかのメンバーが揃いそうではあるが、当然注目すべき1頭。

ドリームジャーニー
大きな出遅れと59kgの斤量を考えたらほとんど勝ちに等しい内容。
ある程度引っ張られて、持久力が問われる展開での強さはさすがで、この馬の
真骨頂を見せた形だが、状態面でも春とは全く違っていると考えて良さそう。
適性面で微妙な天皇賞はともかく、有馬記念では今年も十分期待できる。

トウショウシロッコ
持ち前の道中~上がりの持続力を発揮した形で、この舞台はやはり合っている。
進路確保に多少時間が掛かったとは言え、強力な同型のドリームジャーニーとは
どうしても格の違いを感じさせる内容だったので、これ以上の結果はなかなか
期待しづらいのだが、この先も適鞍では積極的に狙いたい感覚。

サンライズベガ
前半で好位に取りついて、勝負所でも積極的に攻めたことを考えれば、ここでの
4着は良く粘ったと言えそう。
この馬は、基本的には道中をゆったり進めたいタイプなだけに、2000m以下の
スピードレースよりも、イメージ的には長めの距離の方が良さそうな印象で、
この先、ローカル中距離ではなく、長距離戦線の方に目を向けるようであれば、
面白い存在になりそうな気もする。

ジャミール
前半で脚を使ったという部分もあるが、それでも最後は少し物足りない印象。
これを見ると、少なくともG1レベルの、道中が淀みない中距離戦では不安が
ありそうで、長い距離か、もう少しゆったりした流れから決め手を活かせる
舞台でこそというイメージにはなる。


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