2020年5月23日土曜日

オークス展望(予想)2020



予想


まず馬場に関しては、先週の直線(最内よりも)中というイメージは継続。
もちろん、後方から外をぶん回すような大味過ぎる競馬は論外だが、内先行が
絶対ということはないし、馬の力が反映されつつ、(道中は比較的ロスなく)
という騎手の意識も問われる、フラットな状態…という雰囲気。

展開的には、とりあえずは行かなければ…のスマイルカナがいて、楽な流れには
なりそうもないし、やはり体力は問われそうで、地の強さと、この舞台だけに
末を伸ばす力。それらの総合力で判断したい。
(地力の裏付けがある馬が多く、細かい部分で一長一短。相手候補は多い…)


◎デアリングタクト
今年は桜花賞がかなり特殊な展開になったので、まずはそれがつながるのか?と
なるのだが、この馬にはエルフィンSの超のつくハイパフォーマンスがある。
その内容は例年の桜花賞と比べても全く遜色なく、…と言うか、むしろ上回って
いる年も普通にあるくらいで、ここへの裏付けとしては、もうそれだけで十分。
上がり勝負を一瞬で抜ける切れ。引っ張られる展開でも削られず、終いを伸び
切れる持続力。究極の体力勝負でもヘコたれない地力。何でも来い。
昔エピファネイアを本命にした身からすると、(結構気になる馬が多い)キズナ
産駒が何となく怖い…というくらい。それで下げても仕方がない。素直に期待。

○クラヴァシュドール
桜花賞は、途中手綱を引く場面があったというのはあるが、厳しい展開の中で
他と比べて1頭だけ道中の脚の使い方が違っていて、本当に上手く溜めた格好。
その分最後の伸びにつながったイメージで、そこはデムーロJだからこそ。
馬自身も一定の地力&性能はしっかり示しているし、展開の機微を捉える鞍上の
判断力は、体力勝負が基本のここでも当然プラスになるはず。
サリオスと接戦を演じた東京で、適性的に前進を示す可能性もあるし、単純に
それを出来る馬が他にどれだけいるか?といったところ。上に取りたい。

▲アブレイズ
前走は、前半~道中がかなり締まった展開を、番手から→押し通しての勝利。
2戦目、そしてあの厳しい展開の中で、あっさりと重賞制覇。まずはそれだけ
でもなかなかの偉業ではあるし、その実力は当然認めておきたいところ。
レースの展開としては、どちらかと言うと距離短縮の方につながりそうな雰囲気
ではあるのだが、この馬の場合は、10F戦で末の持続力を示す形で勝ち上がった
格好。距離延長に対応する可能性はあっても良さそう。
鞍上の積極性が吉と出るか凶と出るか。そのリスクはあるが、注目してみたい。

注ホウオウピースフル
前走は、極力ロスを抑えた内容という部分はあったが、厳しい展開の中で自身も
高い水準のラップを踏みつつ→上がりをまとめての2着。
元々は初戦&2戦目で(中距離で)末を伸ばす内容を示している馬ではあるし、
地力の裏付けが取れた…ということなら、そこはシンプルに評価したいところ。
今回は更なる距離延長になるが、このメンバーの中ではあまり問題にはしない
タイプだと思えるし、普通に力は出せて良さそうなイメージ。
フローラSがあまり評価されてないのか、人気も甘め。これも注目。

△ミヤマザクラ
桜花賞は、厳しい流れの中で、前半で一旦押し上げつつ→道中で少し下げて、
結果的に仕掛けを遅らせる形でなだれ込んで5着。後半はペースに沿う内容では
あったが、前半の動きは正直展開に逆行していて、合わせて考えればシンプルに
地力を反映させての好走…といったところ。
ブレないイメージで、体力勝負は歓迎タイプだし、長いところでは、未勝利戦で
溜めつつ→末を伸ばす内容も示している馬。武豊Jに替わって少しだけ控える形
なら、最後に食い込んでくる可能性はあっても良さそう。

△フィオリキアリ
まずはディアドラっぽさ。馬体のサイズ感は全く違うが、前傾のアネモネSで
2着して、阪神外回りらしくない桜花賞で、最後にジワジワと脚を伸ばしつつ
→そこそこの着に浮上…という似たような経歴。
速い上がりは示しているものの、切れる訳ではなく、体力勝負でこそ。その点、
ここは(他も厳しくなる分)相対的に頑張れていい舞台ではあるはず。
ディアドラだからこそ4着までのイメージなのだが、注目はしてみたい。

△ウインマイティー
前々走の道中~上がりで示したパフォーマンスは高く、その内容を考えると、
ここでも上位には扱える存在。
ゴールドシップ産駒。マイルでは少し忙しさを感じさせつつ、距離を延ばして
連勝という経歴的にも、ここで持久力が問われて前進を示す可能性はあるかも。
最終的には切れの部分でどこまで?とはなるのだが、体力勝負の中でロスなく
立ち回って→浮上する可能性は一応考えてみたい。

△マルターズディオサ
桜花賞は、厳しい展開に好位からしっかりつき合いつつ→最後苦しくなった形。
元々は道中~上がりという脚の使い方で高いパフォーマンスを示せているし、
溜めれば速い脚も使えている馬。気性的な問題もあるのかも知れないが、正直
前にこだわっている理由が良く分からない。
力は当然示していて、控えるなら普通に好走出来ていいが、今回は外枠で、また
前に壁を作れない形で前半脚を使ってしまうリスクを考えて、相手まで。

△サンクテュエール
桜花賞は、好位後ろから、勝負所を結構攻める形から→なだれ込んでの6着。
最後は苦しくなったものの、地力はしっかりと示した格好。
マイルで、前後半をバランス良くまとめて勝利したシンザン記念の内容がベスト
だとすれば、距離延長は微妙かも…とも思うのだが、馬体的には馬格の割りに
詰まったイメージもないし、意外と悪くない雰囲気。
結局大外枠の厳しさはあるものの、一応気にしておきたい存在。

☆ウインマリリン
前走は、ロスのない内容ではあるが、厳しい展開を好位から押し通しての勝利。
当然その地力は認めたいところだが、オークスで好走する馬は、何だかんだ一定
以上の上がりを示している馬ばかり。それがなく馬券に絡んだのは、過去10年で
言えばアグネスワルツ&バウンスシャッセの2頭だけ。この馬は前者に近い印象
だし、可能性もなくはないのだが…、それらは本番では内枠だった。
決め手がないのなら、距離でアドバンテージを稼ぐしかない訳で…。やや静観。

☆デゼル
前走の決め手はインパクトがあった。が、アーモンドアイのような圧倒的な馬を
除けば、オークスは最も切れる馬が勝つレースではない。
また初出走の未勝利戦は、道中をまずまずの水準で進めていて、一定の地力は
認められるのだが、厳しい展開のレースがたくさんあったこの世代の中では、
それもそこまで威張れるか?と言えば微妙。
底を見せていない魅力はもちろんあるが、現状ちょっと過剰人気気味には映る。



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