2020年5月17日日曜日

ヴィクトリアマイル展望(予想)2020



予想


土曜は、雨でも極端な馬場悪化がなく、京王杯も1分19秒台。
上がり勝負が多かった…ということもあるが、脚質的には、好位の馬が目立って
いた印象ではある。

日曜は晴れてそれなりに気温も上がりそうだし、普通に乾いてしまうようなら、
やはりある程度流れに乗って、ロスなく進めることが重要になりそう。
(仮に乾いていく過程…ということになっても、それはそれで内だが)

展開的には、外枠からコントラチェック&トロワゼトワルがそれなりの流れを
作りそうではあるが、外差しが浮上するまでの状況になるか?は結局微妙。

その前提がある中でも、あの馬が何とかしてしまう光景を観られたとして、
それに続くのはどんな馬か?
今回はその観点で序列を考えてみたい。

しかしまぁ枠を眺めてみても、クラシック上位、もしくはこの舞台で好走した
経験のある馬たちが内寄りを占めているあたり…波乱要素は多分にありそう。
(最も人気のないトーセンブレスだって桜花賞4着馬…)
⇒△までの上位は一応絞った上で、☆を死ぬほど挙げておく。


◎アーモンドアイ
切れはもちろん、ここで問われる持続力の部分でも、キセキやアエロリットが
作った締まった展開をあっさりとこなしている馬。それらは内枠から→ロスの
ない競馬ではあったが、ここへの裏付けとしては十二分にお釣りがくる扱い。
今回は枠が微妙な所ではあるし、相対的な距離ロスは避けられないだろうが、
安田記念では、さらに外から、大きな不利がありつつもタイム差なしの3着。
自身よりも外に「前に行かなきゃ…」な馬がいるあたり、その時と微妙に状況が
似ている雰囲気があったりもするが、あんなことがそう何度も起こることはない
だろう…ということで。素直に期待。

○プリモシーン
昨年ここでは2着。その時の極端に締まった展開は、この馬の適性にはピッタリ
だったこともあるが、パフォーマンスは当然高いものを示している。
また前々走・東京新聞杯では、もっと溜める内容での勝利。この舞台では展開に
あまり左右されない…という部分でも、やはり一定の信頼は置ける。
前走に関しても、ロスなく運んだ馬が上位という中で、(実質)トップハンデ&
勝負所で外を回して→浮上し切れず…というだけ。
内枠も確保したし、普通に好走してくるものとして扱いたい。

▲ラヴズオンリーユー
一貫した流れの中で上がりの性能を発揮できるタイプで、適性を言葉にすれば、
「切れと持続力をバランス良く備えている」という馬。
とても似ている印象の兄は安田記念で負けているが、その時は珍しいくらいに
ギリギリまで溜める切れ勝負。その反対に近い適性のレース…という考え方を
すれば、ここには普通にハマっても良さそう。
ぶっつけでも最内枠を確保。鞍上も先週&土曜の成功体験があるので、簡単には
譲らないだろうし(↓)、やはり好走の可能性は考えたい。

注ビーチサンバ
馬体の形状的に、瞬間的な(特に横の)動きが難しく、馬群の中で捌くのは少し
時間が掛かる印象。
一方で(前に障害物がない空間を)真っ直ぐに走らせると→素晴らしく粘り強い
末脚を発揮できる馬で、それが体現されたのがローズSや秋華賞の積極策。
その点で今回は、1つ外に持ち出す程度で→進路が開けるようなポジションに
身を置けるか?が鍵になりそう。理想としては、好位インからの早め抜け出し。
スタート直後、ラヴズオンリーユーに競り勝てるなら。

△シゲルピンクダイヤ
前走は、ロスなく回すことが重要になったレースで、自身は外を回す格好から
積極的に仕掛けつつ→直線に入って間もなく(内の馬の伸びをチラリと確認した
上で)完全にやめた内容。余裕で度外視。
前々走も、重い馬場での溜め→切れ勝負。外を回して→直線ゴチャついて満足に
追えずに負けた内容ならば、問題にはならない。
それらを除けば、ターコイズSではある程度流れに乗ることも出来ていたし、
今回は乗り慣れた和田Jに戻り、内枠も確保。巻き返す可能性は十分あるはず。

△スカーレットカラー
前走は、外をぶん回さず、馬群の中を(やや強引に)捌いた好判断だったが、
しっかりと末を伸ばしての2着。(走法的な部分で合わない印象の)長い距離の
レースはともかく、覚醒後の勢いはまだ持続している。
外枠でも、やはり可能性があるのはこの手の1枚上の決め手を発揮できるタイプ
だろうし、この馬だけは上位の中に残しておきたい感覚。
あとは鞍上が、出来る限りロスの少ない競馬を選択しつつ→真っ直ぐに力を使う
ことが出来れば…といったところ。


☆ダノンファンタジー
前走は、大幅に馬体重を増やした状態でも崩れ切ることはなく→5着。
走法的な部分で、長いところではちょっと続かなくなる印象だが、マイルでは
やはり安定した力を発揮出来ている。
坂を上り切ってからが長い東京では、最後の惰性部分が問題になるし、阪神の
ようにはいかない可能性もあり、結局強くは推し切れないのだが、1度叩いての
上積みは大きそう。積極的な競馬から→粘る可能性は考えたい。

☆シャドウディーヴァ
前走は、外寄りを回しつつ、直線ずっと前が壁…という内容。度外視できる。
同舞台の前々走は、外寄りの枠ながらも内に入れつつ→浮上した好騎乗だが、
自身が道中~上がりで示したパフォーマンスは高いし、全く侮れない存在。
この流れでいきなり高い位置取りという訳にはいかないだろうし、今回、内枠
だからと言って鞍上がイン突きを選択するのかどうか?という問題もあるが、
可能性としては、やはりなくはない…はず。

☆トーセンブレス
1頭取り消しての17番人気ではあるが、前述の通り、桜花賞の4着馬。
アーモンドアイの年なので、例年なら3着扱いでもいいところ。力はある。
基本は道中~上がりという脚の使い方で、前半からスピードに乗って…という
形ではないため、結局このレースに対する適性は微妙だが、ロスなく→内寄りを
捌く内容なら、浮上の可能性はゼロではないはず。(後傾戦で交わせなかった
ものの)節分Sで大野Jはそれに近い競馬もしている。一応注目。

☆ノームコア
この舞台では負けなし。特に勝利した昨年のパフォーマンスは高く、実力は当然
上位に扱える存在。
しかしその時は内枠。富士Sは外枠だが、展開&馬場的に差せる状況だった。
その点、今回の外枠はどうか?というのはあるし、推し切れない感覚にはなる。
鞍上も2戦目で、何らかの閃きが降りてくるなら…だが、シンプルに外を回す
競馬だと、やはり難しさはありそう。

☆サウンドキアラ
昨年の17番枠から→少しでも内を引ければ…と思っていたところで、よりに
よって大外枠。18分の1を引き当てた…。
キビキビとした走り方をするタイプ的に、これはかなり痛い。
ここ数戦は(G1級とまでは言えないものの)安定して高いパフォーマンスを
発揮していて、普通に上位扱いはできるが、さすがに推しづらさはある。
コントラチェックに出来る限りついて行き、少しでも内に入れられれば。

☆セラピア
前々走で7Fの前傾持久力勝負を逃げ切った馬が、前走は9F戦で、番手から前半
~道中をまずまずの水準で進めつつ→しっかりとした決め手を発揮しての勝利。
馬格があって、見るからに不器用そうなタイプ。本質は前走の方で、前々走は
地力で何とかしてしまった印象だが、この事実だけでも、なかなかに非凡かも。
示している地力ではまだまだだが、スピードに殺されることもなく、末を伸ば
せる…という点で、(合わせ技で)適性的にこなせてもいいのかも。

☆コントラチェック
示しているパフォーマンス的には普通にG1級。
番手で問題ないのであれば、トロワゼトワルを行かせて→交わすだけ…という
先週のラウダシオンの競馬でいいのだろうが、これまでの経歴的に、現状それを
期待するのはさすがに難しいか…。
行き切って→後ろの脚を消すレベルの締めつけならば面白そうだが、そのために
必要なのは速い"マイペース"。トロワゼトワルより外だと少し大変そう。



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