2020年5月13日水曜日

NHKマイルカップ回顧(ラップ分析)2020


まとめ
  • スタートはある程度速く、そこから大きく緩急がついた展開。
  • 一定の持久力&切れが問われた。
  • 内先行優勢。

NHKマイルC結果

ラウダシオン1.32.5 34.4 02-02
レシステンシア1.32.7 34.7 01-01
ギルデッドミラー1.32.8 34.2 06-05
タイセイビジョン1.32.8 34.5 03-03
ルフトシュトローム1.33.0 34.0 15-14

天候:晴 芝:良
上り4F:46.5 3F:34.5
前半4F:46.0
12.3-10.4-11.4-11.9-12.0-11.3-11.2-12.0




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半ある程度速く、道中は一旦落ち着く展開。そこから
徐々に&しっかりと加速して→ラスト1Fだけ少し落ちる形。

今回の特徴は、平均と比べると大きな緩急がついたこと。
前半である程度引っ張られつつも→勝負所まで余力を残して、加速に対応する
必要があった点で、適性的には一定の持久力&切れが問われた格好。

また位置取り&コース取り的には、はっきりと内先行寄り。
やや前傾(2F目にしっかり脚を使っている形)の溜め→切れという形は、本来
ならばもう少し差しが浮上してもいいところだが、とりあえずは、これが今の
馬場ということだろう。

…と、このレースのみの話だとそれだけで終わってしまうのだが、この日は3~
4角が強い追い風。その影響からか、他のレースでは早仕掛けになりがちで、
その分、最後の最後に(止まり切っている訳ではないものの)前が少し鈍って、
多少無理めなポジションから→差し馬が浮上するケースが目立っていた。

その点このレースでは、ルメールJ&デムーロJがコーナーでしっかりと抑え
込んだことで→後ろはノーチャンスに。
特に外を回した差し馬は、(風に押されて?)斜めに無駄脚を使う形になって
→直線は伸びを欠くことになった。

(結局届かなかったが)コーナーは比較的ロスなく→真っ直ぐに力を使う形で
最後に伸びを見せたルフトシュトロームやウイングレイテストなども含めて、
見どころのあった馬にはそれぞれ状況に合わせた好判断があり、今回は「騎手」
のレースだったとは言えるかも知れない。(当然枠も…だが)

もちろん、上位は力があってこそ。それらの活躍に期待…というのはやはり前提
としつつ、各馬それぞれの挙動をしっかりとチェックして、この先細かい上げ
下げはしたいところ。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ラウダシオン
スタートで前を選択。他の上位は基本的に内枠発走の馬だった訳だし、11番から
ロスのない競馬をするためにはベストの選択だったと言えそうで、まずはこれが
大きな勝因になったことは間違いない。
そして3~4角では、圧を掛けずレシステンシアとともに"溜め"に徹する内容。
レース映像からも、それによって2頭が完全に場を支配した雰囲気があったし、
後ろにチャンスを与えず、自身は前1頭に照準を絞ることが出来た。
デムーロJは普段から積極的に動くジョッキーではあるのだが、コーナー部分
では一旦止めて(その技術に自信があるからこそ動くのかも知れない)、溜めを
作っていることも多い。だからこそ、直線でのもう一脚につながる訳で、今回は
それが体現されたようなレースだった。
馬自身に関しては、ここを勝ち切った地力は当然認めておきたいところだし、
(個人的に)思っていたものより、かなり切れ方向のタイプ…なのかも。
その点で、しっかりとイメージを更新しておきたい。

レシステンシア
この馬の適性的には、道中をもう少し締めても良かったとは思うが、(ただの
高速馬場ならともかく)この日の状況だと、それはラスト1Fでの差し馬の台頭に
つながる可能性もあった訳で、結局は微妙なところ。
この先に関しては、桜花賞の回顧でも書いたが、切れのある差し馬たちが地力を
つけてきた時にどこまで抑え込めるか?が鍵。
(自身もしっかりと成長した上で)さらに上の地の強さを見せつける格好で、
マイル中心に頑張るのか。それともシンプルに距離短縮の方に行くのか。
その動向に、まずは注目しておきたい。



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