2021年7月1日木曜日

宝塚記念回顧(ラップ分析)2021


まとめ
  • 前半~道中が平均弱の流れから、後半は長い脚を使う展開。
  • 一定の持久力&末脚の持続力が問われた。

宝塚記念結果

クロノジェネシス2.10.9 34.4 04-04-03-04
ユニコーンライオン2.11.3 35.1 01-01-01-01
レイパパレ2.11.4 35.0 02-02-02-02
カレンブーケドール2.11.7 35.2 05-06-06-04
キセキ2.12.1 35.7 02-02-03-02

天候:晴 芝:良
上り4F:46.2 3F:34.7
前半1000m:60.0
12.3-11.2-11.6-12.4-12.5-12.4-12.3-11.5-11.5-11.5-11.7



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半平均弱の流れから、道中も(極端ではないが)落ち
着いた展開で、後半は早いタイミングでの仕掛けになりつつ→最後までほとんど
スピードが落ちない形。

今回の場合、平均と比べれば落ち着いた入り方になっているが、その平均自体が
元々速いレースではあるため、スタートでは一応それなりに引っ張られた格好。
やはり一定の持久力は必要とされた。

それを前提に、前半~道中が平均弱の水準、尚且つ道中はワンペースで淡々と
進んだ…というところで、レース全体としては後傾の形になって→このコース
らしく早いタイミングでのスパート。適性的には、末脚の持続力が問われた。

脚質的には、好位から進めた5頭が掲示板を独占しているように、上がりの速い
展開で、前が優勢になったことは間違いない。

あとは、今回は3~4コーナーにあたる区間で11.5秒のラップを刻んだ形。
そこで外を回したら(押し上げたりすれば特に)、たちまち11秒台前半に突入
して→脚の使い過ぎになったことは明白。ロスなく回すことが重要だった。


上半期がとりあえず終了。
今年は、京都改修の影響で開催のタイミングが違っていたり、大阪杯が重馬場で
⇔宝塚記念が良馬場になったこともあり、ラップ面では大阪杯が宝塚記念的で、
宝塚記念が大阪杯的…だったイメージ。

その点ではこの先、適性面での扱い方には注意が必要になりそうだし、来年も
同じようなことが起こらないとは言い切れない。各馬が次戦以降でどのような
(舞台で)活躍をするのか? しっかりと観察していきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

クロノジェネシス
好位の馬群の中でじっくりと進めつつ→直線で真っ直ぐに力を使っての完勝。
ルメールJらしくロスの少ない競馬で、好騎乗による部分ももちろんあったが、
2着以降で言えば(レースラップの)ラスト1Fは12秒台まで落ちている中で、
自身は11秒台半ばでまとめた格好。改めて高い持続力を示した。
さて凱旋門賞。個人的にも、ついに行ってくれるのか!という感覚だが、元々の
高い持久力&持続力に加え、天皇賞のような切れ勝負にも対応できて、先行力が
ありつつ、馬場もおそらくこなす…と、現役ではやはり屈指の適性という馬。
こちらがバゴ産駒ならば、あちらはディープ産駒が立ちはだかりそうな事態が
(これもついに)やってきそうだが、当然期待は高まるというもの。
まずは無事にゲートまでたどり着くことを祈っておきたい。

ユニコーンライオン
マイペースの逃げから、後半は意識的にペースを上げて切れ負けを回避しつつ
→最後は恵まれた馬体を活かした"惰性力"を発揮して、差し返しての2着。
展開的な恵まれはあるとしても、それだけではない!ことは間違いなさそう。
個人的には、前走の回顧で「単にスルーはできない」「もう1つ距離延長した
舞台でも見てみたい」と書きつつスルーした訳だが…(オールカマーあたりを
イメージしていた)、とりあえずは、大幅にその感覚は更新しておきたい。
次戦がやはりオールカマーか、札幌記念あたりなら、普通に面白そうではある。

レイパパレ
番手から→交わすだけ…が、むしろ差し返されての3着だが、今回はある程度
余力を残した状態からの→早めスパート。(勝ち馬の持続力は別格だとしても)
全力はそんなには続かない…というところで、ラスト1Fは"惰性"の戦い。
小型の馬だけに、どうしても刻むような走り方にはなるし、最後少し分が悪く
なったことは仕方がない。
今回は、単にこの舞台&距離をこなした…という理解でいいだろうし、もっと
余力が問われ、本来の中身の良さ(純粋な持久力)を活かせる舞台orレースでの
巻き返しに、とりあえずは期待しておきたいところ。



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