2019年10月2日水曜日

スプリンターズステークス回顧(ラップ分析)2019


まとめ
  • 速い流れから、勝負所では少し加速する展開。
  • 高い持久力が問われた。

スプリンターズS結果

タワーオブロンドン1.07.1 33.5 11-08
モズスーパーフレア1.07.2 34.4 01-01
ダノンスマッシュ1.07.2 33.7 07-08
ミスターメロディ1.07.4 34.1 04-02
レッツゴードンキ1.07.5 33.4 14-14
ダイメイプリンセス1.07.5 34.0 07-05

天候:曇 芝:良
上り4F:45.1 3F:34.3
前半3F:32.8
11.9-10.1-10.8-11.3-11.2-11.8




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半が速くなって、コーナーでは少しだけ息を入れつつ
→直線で再度加速…という展開。

今回の特徴は、まずは前半の速さ。
スタート直後にあっさりと1つ抜け出したモズスーパーフレアに対して、外の
先行勢が揃って圧を掛けた形だったので、1歩目というより2歩目の速さでは
あるのだが、ともあれ6年振りの32秒台。(道悪の昨年は実質それ以上だが)

前後半3Fの差も1.5秒というように、(その差が1秒にも満たない)フラットな
展開が増えている近年の中では、やはり前傾度の高いレースになったし、当然
適性的には、持久力がしっかり問われたと言えそう。

またもう1つの特徴としては、この流れの中でも勝負所では加速が入る展開に
なった…という点。
過去のスプリンターズSを遡ってみても、32秒台で入りつつ→勝負所で加速を
示す…という形になっているのは、テイクオーバーターゲットの2006年だけ。

※タイキシャトルの年のように、ラスト1Fが加速する形…というのはあるの
だが、それは少し意味合いが違ってくるので。(要は前が崩れている)

馬場の速さに依る部分は当然あるだろうし、有力2頭が差しに回った分、前が
多少仕掛けを待てた…というのもあるだろうが、G1として30年の歴史の中で
(今回も含めて)2回しかない事態が起きたことは、やはり特筆すべき。

前述の2006年にしても「誰が見ても強い!」内容だったし、このレース自体も
高い評価ができそうな雰囲気。
実際、今回は人気3頭で決まって、その次も春の王者とスプリントG1の常連。
上位の実力を素直に認めつつ、今後の活躍にも期待したい感覚。


~馬場に関して~

日曜は、土曜と比べると外寄りにシフトした印象の馬場になっていた。
もちろん、極端に…ではなく、展開次第では(流れれば)外も…というくらい
なのだが、最終日に至ってようやく、五分五分に落ち着いたイメージ。
(後ろ過ぎては当然ダメだが)

開幕当初の速さを考えると、どうなってしまうのか?という開催だったが、
G1がくじ引きに左右され過ぎる…というのだけはやはり微妙だし、その観点
から言えば、アプローチの1つとしては結構成功だったのかも。

そして、これまでの緩く作って→徐々に踏み固められていく(内が良くなって
いく)アプローチと比較すると、徐々に外にシフトしていくアプローチの方が、
やはり自然と言えば自然。正直、個人的にはこちらを支持したい。
(開幕週はとてつもなく速い&前…という意識は必要になるが)

野芝のみの開催⇔オーバーシードの開催という部分でもまた変わってくるのかも
知れないが、この先、主催者がどちらを選択するのか?注視したいところ。
果たして、秋の東京はどうなっているのやら。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

タワーオブロンドン
とにかく、スプリンターとしての進化の度合いが凄い。
快速馬が揃う中で、それに引けを取らないようなスタート&先行力を見せて、
今回は周りを見ながら下げる余裕があった。
その後は中団をじっくりと追走して、コーナーの一応形としては少し落ち着いた
部分で(脚を使い過ぎずに)進出しつつ→直線しっかりとした脚で差し切り。
展開に対する位置取り&仕掛けのタイミングも完璧だった。(これは鞍上)
ここで使い詰めたので、香港は難しいのかも知れないが、仮に行くようなことが
あれば当然期待しかないし、それがなくても海外はとても合いそうなタイプ。
とりあえず来年、ニューマーケット滞在…的なのを希望。

モズスーパーフレア
前述のように、テイクオーバーターゲット以来とも言える、逃げ→粘り。
もし押し切れていれば1つの事件…というくらいの好内容だった。
とにかく、ハイペースを単に耐えるというだけでなく、2段構えで違いを見せ
られる…というのがこの馬の強さ。
(前者だと、仮にひと息入れられても、このペースからの→再加速は難しい)
この手のタイプは、本来ならば番手の競馬も出来る…とは思うのだが(実際
北九州記念も内容は悪くないし、HTB杯でも強い競馬をしている)、そこに
幅を持たせられるかどうか?が、来春に向けての鍵にはなりそう。
その点、7F戦で1度見てみたい…という気はする。

ダノンスマッシュ
スタートが微妙になり、その後すぐにリカバリーをしつつ、最終的に中団辺りの
インを追走する形。しかしそれは、モズスーパーフレアに対して外寄りの先行
勢が突っ掛かり→(ミスターメロディ以外は)完全に返り討ちに合う…という
レースの中で、渋滞に巻き込まれることが決定付けられたポジション。後半は
外寄りを目指すもタワーオブロンドンに蓋をされ、それの外から差す形になり、
スムーズさという点では雲泥の差。仕方がない…とは言える敗戦だった。
(個人的にも、この馬の扱いに関しては甘さを痛感した)
勝ち馬とは少し"脚"の差も感じたが、とりあえずこれは巻き返しに期待したい。
(1点だけ、馬体にもう少し厚みが欲しいというのはある。更なる成長に期待)





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