2019年12月12日木曜日

阪神ジュベナイルフィリーズ回顧(ラップ分析)2019


まとめ
  • 前半かなりのハイペースから、後半も一気に脚を使い切る展開。
  • 高い持久力&スピード耐性(持続力)が問われた。
  • 内(先行)寄りの馬に向いた。

阪神JF結果

レシステンシア1.32.7 35.2 01-01
マルターズディオサ1.33.5 35.9 03-02
クラヴァシュドール1.33.5 35.5 08-08
ウーマンズハート1.33.9 36.2 03-04
ヤマカツマーメイド1.33.9 35.9 08-08

天候:曇 芝:良
上り4F:47.2 3F:35.2
前半4F:45.5
12.2-10.5-11.0-11.8-12.0-11.2-11.5-12.5




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半がかなり速くなり、道中は一旦落ち着いたものの
極端には緩まない展開。そこから上がりは早い段階で一気に加速しつつ→直線は
完全に右肩下がりの形。

今回の特徴は、何はともあれ前半のハイペース。
前3F:33.7秒という数字は単純に過去最速だし、その厳しい流れの中で後半まで
余力を残すために、当然高い持久力&スピード耐性(持続力)が必要になった。

また上がりの部分では、大きく加速する格好にはなっているので、一応は一定の
切れも問われたが、このペースから→一気に脚を使い切ったことにより、最後は
惰性の戦いになり、結局は持久力が物を言ったイメージ。

脚質的には、(急には対応できないようなレベルで)極端に引っ張られたことで
→(特に距離ロスしている外の)差し馬の脚が残らず、結果的に内先行優勢に。

ちなみにファンタジーSの前3Fも33.7秒。レシステンシアやヤマカツマーメイド
などが、この水準のスピードを経験していることは大きかった…という雰囲気。
(⇒だからこそ流れに乗れた…という部分で)

今回のレースを観て少しだけ思い出したのが、これまで前3Fが最速の扱いだった
2012年(ローブティサージュ→クロフネサプライズの決着)。
その時も完全に前傾の展開の中で、極力ロスを抑えた馬が基本的に上位に入り、
外差しが伸び切れず…というレースだった("差し"自体は来ていたが)。

負けた馬の中には、18番枠から→外々を回してきたアユサンなどもいて、同馬が
後に桜花賞を制していることを考えると、やはり今回も、コース取り的に逆境の
立場から→浮上し切れなかった馬の巻き返しは考えておきたいところ。

もちろん、圧勝した勝ち馬は相当に強いし、厳しい展開であったことに違いは
なく、(恵まれた方の立場だったとしても)他の上位馬の地力も認められるが、
この先に向けては多少の上げ下げが必要にはなりそう。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

レシステンシア
厳しい展開を演出しつつ→最後はダイワメジャー産駒らしい"惰性力"を存分に
発揮しての圧勝。単純なタイム比較で言えば、前日の古馬OPですら圧勝して
しまうような数字だし、その地力は当然認められる。
このレースも含めて、これまでは全て前傾の内容での勝利。その点では桜花賞の
ことを考えると、決め手の部分でどうか?というのはあるが、むしろその次、
今のNHKマイルCにはピッタリはまる可能性がある。
もちろん、前述の2012年のような僅差の勝利ではないので、杞憂に終わるのかも
知れないが、メジャーエンブレムのケースもある。慎重に見極めたいところ。

クラヴァシュドール
中団外から進めつつ→勝ち馬には大きく離されたものの、一応しっかりと浮上
しての3着。上位の中で最も難しい立場だったとは言えるし、負けはしたものの
これは地力を示した…という扱いにしておきたい。
展開1つで逆転…などとは、さすがに簡単には言えないような差ではあるが、
とりあえず、春の巻き返しというのは考えたい1頭。注目はしていきたい。

ウーマンズハート
好位のインから進めて、位置取り的には恵まれた方の立場だったが、これまで
スロー経験しかなかった馬が、今回、ペース耐性を示せたことは大収穫。
この手のタイプがこの流れで崩れないのであれば…というところで、この先、
もう少し控えたポジションから→本来の決め手を活かす競馬をすれば、大きく
前進を示す可能性もありそう。ここは離されたが、やはり面白そうな存在。



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