2019年12月25日水曜日

有馬記念回顧(ラップ分析)2019


まとめ
  • 前半~道中が極端に速くなった展開。
  • 高い持久力が問われた。
  • 圧倒的に差し有利。

有馬記念結果

リスグラシュー2.30.5 34.7 10-10-11-09
サートゥルナーリア2.31.3 35.4 13-13-11-07
ワールドプレミア2.31.4 35.0 15-16-16-16
フィエールマン2.31.6 36.0 10-10-09-04
キセキ2.31.6 35.8 12-12-11-09

天候:曇 芝:良
上り4F:49.9 3F:37.6
6.9-11.1-11.4-11.4-11.5-12.2-12.3-12.1-11.7-12.3-13.4-12.2-12.0




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、スタートから速い入り方をして、1コーナーまで全く
スピードが落ちない展開。その後も上り坂などのコース形状を考えればかなり
締まりつつ、早い段階で失速。隊列がガラリと入れ替わって→再加速という形。

言うまでもなく今回の特徴は、前半~道中が超ハイペースで流れたこと。
アエロリットがキッチリ2000m(→あとは知らん!)の競馬をして、展開的には
上がりが完全に崩れた格好。

もちろん、同馬は後ろを離して逃げる形だった訳だが、向こう正面の下り坂で
更にペースアップ…みたいなこともしていて、道中~上がりで追い掛けた後続も
やはり一定以上の厳しいラップを踏んだはず。

実際、最後まで脚を伸ばしたのは勝ち馬ただ1頭(とんでもない内容だが)。
他の馬は、上り坂辺りまでに脚を使い切って→最後は惰性で粘る…という内容に
なっているし(相対的にはもちろん伸びている馬もいるが)、方向性としては、
完全に持久力の戦いになった。

脚質的には、1~2コーナーで1桁の通過順だった馬が綺麗に全滅して、2桁の
通過順だった7頭が→そのまま上位7頭という、あからさまな差し決着。

流れが特に速かった最初の900mで少しでも引っ張られた馬は、(一応の落ち
着きを見せるまでの)長い区間で乳酸が溜まりに溜まって→末脚を全く伸ばせ
なくなったイメージ。

当然この先に向けては、好位から進めて→負けた馬の巻き返しというのは考えて
おきたいところだし、それぞれの挙動はしっかりとチェックしておきたい。
もちろん、レース自体の水準が高く、上位の地力には一定の信頼は置けるので、
それらの今後にも注目はしていきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

リスグラシュー
中団のやや後ろから、ギリギリまでロスなく…という好騎乗による部分も一応は
あったものの、ラスト1Fで刻んだラップと、後ろにつけた5馬身という着差に
対しては、全く文句のつけようがない。超のつくハイパフォーマンス。
改めて持久力&持続力の高さ、この手の舞台に対する適性を見せつけた格好。
これで引退。もっと見たいとか、勿体ないとか、そういった気持ちも少なからず
あるが、来年走ったとしても、何年か経ってから(この馬に関して)思い返す
イメージはおそらく変わらない。この有馬記念。
頂点に達しての、有終の美。牝馬だし、これでいい…とは思う。
個人的には、(適性的な部分で)若い頃に思い描いた通りには推し切れなかった
…という後悔も残るが、その点でも多くのことを教えられた1頭。
感謝するとともに、産駒の活躍に期待しておきたい。

サートゥルナーリア
展開的に恵まれた方ではあるが、このメンバーの中でしっかり浮上した…という
だけでも、持久力の高さはやはり認めておきたいところ。
細かい内容としては、極端に長い脚を使ったというよりは、徐々に進出しつつ
→勝負所でしっかり加速…という脚の使い方。つまり(勝ち馬以外に対しては)
爆発力で勝負をつけた印象で、持続力の部分で新たな一面を見せた…ということ
ではないが、一方で経歴として、東京で負けて⇔中山で走っているのも事実。
(東京の2戦が特殊な展開だったこともあるだろうが)
ロードカナロア産駒だし、やや切れ寄りのバランスタイプ…というくらいに理解
しておいた方がいいのかも…。その点、個人的に少しイメージを更新したい。
この先、適鞍…は悩ましいが(究極はやはりJC)、当然注目はしていきたい。

アーモンドアイ
鞍上の言うように少しエキサイトしたことで、1周目のスタンド前で押し上げる
動きをした格好。そこはまだ速いラップを刻んでいた区間だし、展開に対しては
完全に逆らった内容ではあり、それが後半に効いた…。これは1つ考えられる。
また、一頓挫あった中での参戦ということで、状態面が実際にどうだったのか?
という部分もあるし、そもそもの話、本質的な部分で持続型のコースへの適性が
どうだったのか?というのもある。
さらに、これまで圧倒的な存在だった故にあんな風に外から捲られた経験がない
(もう嫌!!となるパターン)…とか、直線で上位はみんな外という中で自身は
馬場の悪い所を通った…など。敗因を挙げようとすれば、結構挙げられる。
どちらにしても、それは複合的なものだと思うし(そもそも1つの要因だけで
崩れるような馬ではない)、これは仕方ない…としたい。普通に来年に期待。




2 件のコメント:

  1. いつも楽しく拝見させて頂いてます!
    サートゥルナーリア、切れよりのアルアイン(?)って印象があるので大阪杯とか適鞍と思うんですけど、どうでしょうかねぇ〜

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    1. 返信が大幅に遅れて、大変申し訳ありません。
      「やや切れ寄りのバランスタイプ」とここでは書きましたが、確かにそれは「切れよりのアルアイン」と近いニュアンスなのかも知れませんね。切れに寄っている分、どこかで明確な持続力を見せてくれれば…といったところでしょうか。(その点は個人的にも注目しています)

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