2021年11月4日木曜日

天皇賞(秋)回顧(ラップ分析)2021


まとめ
  • 落ち着いた流れから→勝負所で大きく加速する展開。
  • (一定の持久力&)切れが問われた。

天皇賞(秋)結果

エフフォーリア1.57.9 33.2 06-06-06
コントレイル1.58.0 33.0 09-08-08
グランアレグリア1.58.1 33.8 02-02-02
サンレイポケット1.58.4 33.6 10-06-06
ヒシイグアス1.58.7 33.7 07-08-08
ポタジェ1.58.7 34.1 04-03-03
ペルシアンナイト1.58.7 33.1 15-15-14

天候:曇 芝:良
上り4F:45.4 3F:33.6
前後半1000m:60.5-57.4
12.8-11.5-11.9-12.0-12.3-12.0-11.8-11.1-11.1-11.4



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、スタート直後は平均に近いが、前半の早い段階で落ち
着いて、道中はゆったりした展開。そこから勝負所で大きく加速して、上がりが
かなり速くなった。

正直今回は、展開に対して特別に語ることはない。一言で性能勝負。
もちろん、(追走部分で無駄脚を使わないための)一定以上の持久力が問われ
つつの→切れということだが、細かい着はともかくとして、他と違うエンジンを
積んだ馬たちが順当に勝ち負けを演じることとなった。

脚質的には、この展開なのであまり後ろからでは…というのは当然あったが、
結局のところ、これも位置取りよりも性能が物を言った印象。

個人的な指数では、ペースが落ち着いた分、さすがに超G1級という雰囲気には
なっていないが、それでも単なるスローからの上がり勝負では出ない数字。
切れ方向の最高級のレースを見ることができた…という満足感はある。
ただただ拍手を送りたい。(自分が馬だったら、それはもう羨望のまなざし…)


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

エフフォーリア
リズムとして、ここよりも少し長めの距離に近い展開になり、追走は楽になった
だろうし、そうなれば共同通信杯で見せた切れ…ということになる。
展開&少し力のいる馬場への適性、射程圏からの→仕掛けのタイミング…と、
人馬ともに、どれをとっても完璧な競馬だった。
次は有馬記念とのこと。中山でG1を勝っている馬だが、個人的にはベストは
(フットワークを活かせる)ジャパンCという気はしていたので、そこはもう
少し考えたいところだが、やはりクロノジェネシス(が無事出てくるなら)との
対戦は楽しみ。そこが何とかなるようなら、来年は大変なことになりそう…。

コントレイル
持続的な要素も多く含んでいるタイプ的に、純粋な切れ勝負になったことで、
適性が少しズレた…という雰囲気。最後苦しくなった(と言われている)点に
関しても、スタミナ云々という話ではなくて、一気にトップギアに上げたことで
(疲労物質が溜まって)→脚にきた…というイメージだし、今回は過去最速の
上がりを使えた…という前向きな評価だけでいい気はする。
本来はジワジワと上げるからこその良さ。グイグイと(おいでおいでと)上げて
いける強さがある馬なので、番手で圧を掛けるか、何なら逃げても強いのでは…
という感覚になってしまうが、どちらにしても残されているのはあと1戦だけ。
4歳秋のJCで、他を圧倒するようなベストパフォーマンスを期待したい。

グランアレグリア
番手から→上がりをしっかりとまとめての3着だが、前半~道中を距離換算して
考えれば、安田記念と同じくらいの水準で走っていた…という扱い。
その点、計算上はあと1つ末を伸ばせていても良かった雰囲気なので、力んで
走っていたか、(他の2頭と比較して)走法的な効率面で分が悪くなったか…
といったところ。仕方がなかった。
どちらにしても、上位2頭以外に対してはハッキリと違いを見せた訳だし、次戦
マイルCSに対しては、何の問題もないはず。
毎日王冠の2頭なども強いだろうが、当然、大注目しておきたい存在。



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