2010年1月8日金曜日

中山金杯回顧 2010


レース総括
■緩い流れからのロングスパート合戦
■末脚の持続力が問われた


中山金杯結果
アクシオン2.00.8 35.1 08-08-11-08
トウショウシロッコ2.00.8 35.1 11-11-11-12
トウショウウェイヴ2.00.8 35.8 02-02-03-06
デルフォイ2.00.8 35.7 03-03-04-03
シェーンヴァルト2.00.8 36.0 15-14-02-02
サニーサンデー2.00.9 36.1 01-01-01-01
ヒカルカザブエ2.01.0 34.8 12-12-14-13

天候:晴 芝:良
上り4F:47.2 3F:36.0
前半1000m:61.9
12.4-11.1-13.1-12.6-12.7-11.7-11.2-11.7-11.6-12.7




レース詳細
ラップタイムを見れば、前半はかなりゆったりとした流れで、特に3F~5Fの
区間は極端に緩い展開、向こう正面で一気に加速した後は速いラップを刻み
続けて、ラスト1Fだけ落ちる形。

とにかく今回はほとんど後半のみの戦いで、形としてはロングスパートという
形だったので末の持続力が物を言うレースだった。

前半はともかく後半に関しては楽な展開ではなくて、ある程度地力は問われて
いるはずだが、それでも今回の形では道中でのスピード耐性などは全く測られて
おらず、どのくらい長い脚が使えるか…という部分を除いては、この結果を
鵜呑みにはし辛い。


各馬について
出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

アクシオン
勝負所でのスムーズな加速はその性能の高さを窺わせるが、それでも長い脚を
使わされる展開によってラストが少し鈍った印象は受けるし、何よりも先に
動いて僅差に粘っている4歳勢に比べたら、展開的(脚質的)に恵まれた感は
否めない内容。
現段階では、このまますんなりと王道を歩めるかと言ったら少し疑問は湧く。

トウショウシロッコ
緩い前半によって他の馬の余力も残ったので惜しい結果にはなったが、得意の
長い脚を使う展開で、さすがに最後の部分ではバテない強みが活きた形。
引き続き展開面による取捨をしっかり見極めたい1頭。

トウショウウェイヴ
緩い流れに対して見事に積極策が嵌り、展開的にも持ち味の持続力が活きた形。
この先も兄と同様に展開による上げ下げが重要。

デルフォイ
久々のレースでこの結果は立派だが、個人的なイメージはもう少し持久力を
活かせる舞台が合っていて、2000mあたりのスピードが問われる舞台では
少し疑問…という1頭。
逆にステイヤー的な要素で考えれば、休養前のムーニーバレーRC賞でかなり
強いパフォーマンスを見せていて、その能力は相当なものを持っているという
印象で、この先、距離延長でこそ期待したい馬。

シェーンヴァルト
向こう正面でかなり動いて、それでいて最後もタイム差なしの5着に粘って
いるのは評価できて、その持続力は相当なもの。
前半であまりに引っ張られるような展開では分からないが、もう少し道中が
厳しい流れになれば自然と結果が出そうなイメージ。

サニーサンデー
向こう正面でペースを上げて、切れ味勝負よりも持続力勝負を目論んだ鞍上の
選択は素晴らしいものだったが、残念ながらシェーンヴァルトの動きによって
必要以上に速くなってしまった…というのが敗因。
それでも最後まで良く粘っているし、ある程度レースは選ぶかもしれないが、
この鞍上のままでいけば結果はおのずとついてきそうな雰囲気。

ヒカルカザブエ
多少の不利があったにせよ、他の馬がバテてきたラスト1Fの伸びを見ても
やはり2000mあたりでのスピード勝負よりも、もう少し持久力(スタミナ)が
問われる舞台の方が合っていそうな馬。
距離延長で積極的に狙いたい感覚。


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