2010年12月5日日曜日

ジャパンCダート展望 2010


予想
アリゼオあたりが本気でハナを奪いに行く…くらいのことがなければ、まずは
トランセンドが楽に逃げられそうで、極端なハイペースということはなさそう。
それでもG1なので向こう正面~勝負所で全く動きがないということはさすがに
考えづらく、やはり後半の長い脚が問われる、持続力勝負を想定しておきたい。

◎シルクメビウス
この舞台は、昨年も2着しているように、道中~上がりでの持続力を発揮したい
この馬にはピッタリと嵌まっていて、当然今回も期待できるはず。
前走は超ハイペースで、この馬の位置取りでも、前半~道中で脚を使い切って
しまうような展開になり、直線はほとんど自分との戦い…という形で、競馬には
全くなっていなかった。
したがってその負け自体は度外視して、叩き台として中身を整えるにはちょうど
良かったと前向きに捉えれば、ここは心肺機能的にも随分と楽になりそう。
とりあえず今回のメンバーでは、絶対的な存在が毎年勝っているこのレースの
格を守るためには、この馬が突き抜けるしかない…という雰囲気。

○キングスエンブレム
それまでのレースでは溜め→切れを発揮する形だったが、前走ではしっかりと
持続力を示していて、連勝が止まったことで世間的には少し評価を落としたの
かもしれないが、個人的にはむしろ上がった。
斤量&展開を考えると、トランセンドを逆転する可能性は十分ありそう。

▲アドマイヤスバル
前走は相当なハイペース戦を好位から一応3着に粘っていて、厳しい展開で叩か
れたことで、ここは心肺機能的には前進が期待できそうな場面。
昨年のこのレースでは、ある程度好位から進め、直線まで動かない(動けない)
形から最後伸びて来て5着しており、その時の上位がほとんど抜けた今回は繰り
上がりを期待していいのでは。

注トランセンド
内枠に入ったのでハナを切るのも楽になったし、前走と比べるとこのコースでは
前半をもう少しゆったり進められるはずで、当然ここも期待はできる。
ただいくらメンバーは薄いと言ってもG1はG1なので、前走のように勝負所で
ギリギリまで待てるような展開はさすがに考えづらく、すんなり押し切れる…と
まではイメージしづらい。

△ダイシンオレンジ
前走は休み明けだったので仕方ないが、仮にアンタレスSの内容を示していたと
しても、トランセンドはおそらく交わせない計算で、春から比べると想像以上に
相手の充実振りが著しく思える。
もちろんこの馬自身の上積みも当然あるだろうが、中身が伴わなかったにしても
あれだけ崩れるというなら、基本的な地力がG1級とまではいかないのでは…。

△ラヴェリータ
持久力は相当高いが、基本的には溜め→切れを発揮したいタイプで、スピード
持続力が問われるこの舞台は微妙。
シリウスSの斤量面での扱いで、キングスエンブレムより上の評価…というのも
確かに頷けるが、今回は適性面では明らかに相手に譲りそうなので、それを狙う
のは別の機会の方が良さそう。

☆クリールパッション
持続力は高く、この舞台でも出来ていいと思うが、前走と前々走を見比べると、
この距離ではもう少し道中での溜めがないと厳しそう。
ロングスパートにつき合わず、仕掛けを遅らせておいて、最後に圏内に突っ込む
可能性…というのは考えられそう。(昨年のゴールデンチケットのパターン)

☆オーロマイスター
前々走のスローを突き抜けてエスポワールシチーを破り、その理由で3番人気に
押された前走は完全に展開間逆で惨敗した訳だが、基本は持久力よりも持続力を
活かしたいタイプなだけにそれは仕方なく、ここは巻き返しを期待できる場面。
ただし履歴からは9Fではパフォーマンスを落としている馬なので、持続力勝負
自体は合っていても、この距離だと少し溜めが欲しいイメージ…。


×ダイショウジェット
叩いた効果は大きそうだし、スピード持続力勝負自体は合っている。
それでも履歴からは、1800mでは明らかにパフォーマンスを落としていて、
やはりここでは期待しづらい。
とりあえず今回の興味は馬体重が558kgかどうかくらい…。

×ヴァーミリアン
昨年この舞台で敗れて以降は、東京大賞典&川崎記念のゆったりした流れなら
何とか存在感を示せたが、厳しい流れになった帝王賞では何も出来なかった。
全盛期ならともかく、得意の溜め→切れが発揮できる舞台でなければ最早無理。





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