2018年12月5日水曜日

チャンピオンズカップ回顧(ラップ分析)2018


まとめ
  • 落ち着いた入り方から、道中淀みなく流れて→直線しっかりと加速する展開。
  • 切れ&一定の持続力が問われた。
  • 内の馬(特に前)が有利。

チャンピオンズC結果

ルヴァンスレーヴ1.50.1 35.6 02-02-03-03
ウェスタールンド1.50.5 34.4 15-15-15-13
サンライズソア1.50.5 35.9 05-05-05-05
アンジュデジール1.50.7 36.5 01-01-01-01
オメガパフューム1.51.1 36.0 08-08-11-11

天候:晴 ダート:良
上り4F:48.2 3F:35.9
前半1000m:61.9
12.8-11.2-13.1-12.5-12.3-12.3-12.3-11.7-11.9




レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、スタートはやや落ち着いた入り方をして、コーナーで
一旦さらにしっかり緩む展開。その後向こう正面からは一貫した流れとなって
→そこから直線で大きく加速という形。

とにかく今回は、ゆったりした流れからの→完全な後傾の展開。
直線が芝並みに速いラップになっていることからも、適性的には、切れという
要素の占めるウェイトが当然大きくなった。

ただし一方で、道中に関しては、(極端に締まった年も含む)平均こそ下回る
ものの、決して遅い訳ではなくて、フラットな形のラップの中でジワジワと脚を
使った内容。一定の持続力も併せて必要なレースではあった。

芝でもそうだが、上がりに寄った展開で3~4コーナーの締まったレースでは、
相対的に脚を使い過ぎる格好になるため、とにかく外差しは難しい。
(トラックバイアスがなければ…だが)

今回も、外に向かいつつ→35秒台でまとめている馬はいるが、それらはこの流れ
ならば、より速い上がりを使っていてもおかしくないタイプ。要は鈍っている。
⇒その結果、はっきり内&先行有利に。やはり外差しにはノーチャンスだった。

しかしまあ、イレギュラー的な展開のようでありつつも、言ってみればこれは、
このコース本来の姿。

G1では前半が速くなることもあり、差し馬の台頭が目立ってはいるが、実際は
前に行くほど有利な舞台。それは外差しが不発になりやすいことの裏返し。
正直、各騎手の"意識"に左右された部分は大きかった印象ではある。

その点も踏まえ、今回は、上位に関しては何の文句もなく、素直にその実力を
認めたいし、この先の活躍に大いに期待したいところ。
一方で、外差しで直線不発となった馬に関しては、この負けは、ほぼ度外視して
いいのでは?くらいの感覚。当然巻き返しに注目したい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ルヴァンスレーヴ
スタートが決まり、少しだけ促しての番手。展開に対しても完璧な位置取りで、
直線で前を交わすだけ…という100点の内容。1コーナーの地点で、既に勝負が
ついてしまった印象ではある。
今回に関しては、上がりの性能の高さを見せつけた格好での勝利。
より高い水準の展開でどこまで?という課題は現状では残るが、古馬と比べれば
スッキリとしたシルエットで、まだまだ完成には遠く見える馬体。
後天的に切れを手に入れるのは難しいが、地力を手に入れることは可能だし、
順調に経験を積んでいけば、やはりこなせる可能性の方が高いのでは。
ゴールドドリームとの決着もまだついたとは言えないが、どちらにしろ、この先
しばらくはダート戦線の中心になるのは間違いない存在。
しっかりと注目していきたい。

ウェスタールンド
他の有力馬の位置取りorコース取りに、ツッコミどころが多過ぎる…という中に
あって、4コーナーでインを難なく押し上げつつ→しっかりと浮上。
後方ポツンだからこそ見えたコース…という部分もあるだろうが、スタートでの
鞍上の動きから、内を意識していたことは間違いなさそうだし、やはり狙って
いた部分はありそう。(←コメントではっきりそう言っている模様)
NHKマイルCもそうだが、今回のような覚悟を決めた騎乗や、一方でペース
配分を考えた積極策…など、横山典J的な大成の仕方をする騎手?なのかも。
馬自身も、シリウスSと同様、(持続力&)1枚上の決め手を発揮した格好で、
後半の力には、やはり凄いものがある。
舞台は選ぶが、この先、どこかで一発…というのはあっても良さそう。

サンライズソア
速くないペースでアンジュデジールが引っ張り、それを番手付け出来れば完璧
だったのだろうが、外の2頭がかなり積極的に主張して来たことで、結果的に
それらを回避するため、向こう正面からは外へ持ち出した格好。
3~4コーナーも外々を回すハメになり、坂を上るところまではかなりいい脚を
見せたものの、最後はやはり内からの馬に対して分が悪くなった。
位置取りに対するタラレバはともかく、どちらにしても馬自身は、ロスの大きい
競馬でも崩れず、しっかり力を見せたと言えそうだし、当然これは評価できる。
まだ4歳。3歳の勝ち馬は置いておいて、自身としては十分伸びしろがありそう
だし、交流G1なども含め、どこかでタイトルを獲れていいはず。注目したい。



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