2011年10月2日日曜日

スプリンターズS展望 2011


外国馬のラップタイム
セントウルSの段階で、大きいところのラップタイムは一応示したので、今回は
ロケットマンに関しての簡単な補足をしておく。
(→セントウルS展望)

2011年クリスフライヤーインターナショナルスプリント:1着
23.75-10.81-11.31-11.26-12.01 1.09.14(34.56-34.58)
前後半イーブン、そしてスタート直後というよりも道中が速いラップ構成で、
好位から楽に押し切った内容。(セントウルSにつながりそうなレース)

2011年ライオンシティカップ(SIN1):1着
24.77-10.77-10.82-10.83-11.66 1.09.14(35.54-33.60)
少頭数で楽に先手、前半遅く、ラスト4Fが相当速い上がりの持続勝負。
マイペースから直線離せるだけ離した…という内容。

2010年香港スプリント:2着
23.56-22.42-22.86 1.08.84(23.96-22.38-22.50 タイム差なし)
このレースとしては前半>道中という内容で、ある程度はスピードが問われた。
好位から押し切り体勢を最後差される。

2010年ジョッキークラブスプリント(G2):1着
23.33-22.58-22.91 1.08.82(23.81-22.58-22.43)
前半速めのレース展開。少し離れた好位追走から、直線でもなかなか差を詰め
られず、最後の最後に浮上して、そのまま(同着ではあるが)押し切った。

2010年ガーデンシティトロフィー(SIN3):1着
24.57-11.10-11.00-10.71-11.44 1.08.82(35.67-33.15)
完全上がり勝負。参考外。

2010年クリスフライヤーインターナショナルスプリント:2着
23.73-11.12-11.19-11.15-12.43 1.09.62(34.85-34.77)1.09.66
前後半イーブンに近い内容で、スタート直後よりも道中が速いラップ。
番手追走からの押し切り体勢を、最後グリーンバーディーに差される。

2010年ライオンシティカップ(SIN1):1着
24.27-11.17-11.19-10.99-11.56 1.09.18(35.44-33.74)
ミドルペースからの上がり勝負。参考外。

2009年クリスフライヤーインターナショナルスプリント(SIN1):2着
23.66-10.05-12.09-10.84-11.16 1.07.80(33.71-34.09)1.07.87
道中緩む場面はあるが、流れはかなり速く、前傾のレース展開。
スタート直後先頭に立ち、道中は番手に控えて、最後セイクリッドキングダムに
交わされるもしっかり粘る。

2009年ライオンシティカップ(SIN1):1着
24.02-10.89-10.84-11.05-11.90 1.08.70(34.91-33.79)
道中速い展開だが、明らかに後傾レースで参考外。



予想
今回の予想は、まずは日本馬対外国馬の格をどう捉えるか…というところから。
つまり日本馬がガチ勝負でもそれなりに出来ると考えて組み立てるか、それとも
相手を上と認めた上で組み立てるか…おそらく後者の方が可能性として高い。

そうなるともし絶対的な存在が、本当に絶対的な存在であるならば、当然同型の
それに勝ちにいこうとする馬には厳しくなるという構図になり、これは頭が堅く
ヒモが荒れるパターン…つまり差し馬を連れてくる可能性があるのでは?

◎ロケットマン
前後半イーブンの展開などで圧倒的な持続力を示しており、もしセントウルSを
使っていれば完勝していた…と、まずは思える。
あとは中山に対しては、前半のスピードに対応できるか?という点だが、最後に
セイクリッドキングダムに交わされた2009年インターナショナルスプリントで、
33秒台の前半で一旦ハナに立つ内容を示しているので、中山の下り坂を考えれば
普通にクリアしてきそうに思える。

○サンカルロ
厳しい流れに引っ張られても浮上できる地力があり、本来はスピードの問われる
この舞台では少し割り引きたいイメージだが、今回に限っては、勝負所で無理を
した先行勢を最後交わせる可能性はあっていいはず。
この枠なので、昨年のように内からの浮上を期待したい。

▲ダッシャーゴーゴー
地力という点では当然高いものを持っている馬だが、気になるのは、挑戦者の
立場で末脚に賭ける競馬が出来た昨年とは違って、今年は(押し出された感は
あるが)大将格の扱いで臨むことになる…という点。
つまりしっかり勝ちにいく競馬で積極的なポジションから進め、例えば33秒台
前半以内で入った場合、果たしてそれに対する裏付けを持っていたか…?
それに該当するのは、同世代相手でも勝ち切れなかったファルコンSと、不利が
あったとはいえ何も出来なかった北九州記念だけで、正直物足りない。
本来の末を活かす競馬ができれば本命にしたいのだが、世界的な名馬が前にいる
…という状況で立場的にそれは許されず、今回は相手の土俵で相撲を取らされて
(もちろん好走はするが)最後伸び切れない形になってしまいそうな雰囲気。

注ラッキーナイン
過去のパフォーマンスを見ると、ある程度引っ張られた方が良さが出る可能性は
あるが、ここで必要となる先行力という点ではやはり心配。
それでも今回は脚質的に嵌る可能性があり、昨年のダッシャーゴーゴーのように
コーナー部分で内をスルスルと浮上してくる形ならば、上位に食い込む可能性は
あっていいはず。

△カレンチャン
元々持続力を発揮するタイプの馬が、ハイペース戦にも対応して、きっちり押し
切った…というのがここ2戦で、当然ここの流れでも問題ないはず。
あとは逃げることはないにしても、スタートがいい馬なので前半の速いペースに
引っ張られすぎないか…という不安はやはりあるので、先行勢を眺める立場から
少しでも持続力を活かす競馬であれば…といったところ。

△フィフスペトル
2着、3着を外していない人気馬はいるが、この馬は1200mで負けなし…。
元々は函館2歳Sで、ハイペースの完全な地力勝負を制したところからの馬。
一応差しが決まりやすい状況をイメージすれば、この馬のマイル以上をこなせる
切れが活きる可能性はあっていいはず。


☆グリーンバーディー
前走はしっかり浮上してきたが、昨年よりパフォーマンスは落ちている内容で、
それ程速い流れではなかった、昨年のスプリンターズSでも末が鈍ったことを
考えると、ここでの前進は考えにくい。
展開的に嵌ることもあり得るが、大外から遅れて差してくるか、内に潜り込んで
前が詰まる…という可能性が高い。

☆エーシンリジル
基本的には地力で足りない印象の方が強いが、展開的に嵌る可能性という意味
では、北九州記念でのパフォーマンスが活かせそうな状況。
あくまで控えた競馬を選択すれば…ではあるが、一応頭には入れておきたい。

☆エーシンヴァーゴウ
ハイペースからの粘りも、ミドルペースからの持続力も一応しっかり示している
馬ではあるし、この舞台で上位に残る可能性は本来あっていい。
それでもこの馬の場合、ポジション的に逃げ馬の0.1~0.2秒後ろにいる可能性が
高く、周りが仕掛ける勝負所でジッとしている…というのは無理がある。
どうしても展開的には逆境の立場ということになりそう。

☆パドトロワ
タイプ的にハイペースからの地力勝負は得意で、この舞台自体は十分こなして
いいと思うが、このレベルで何かするためには、最後の決め脚がもう少し必要な
印象は受けるし、先行勢に注意が向きやすい今回は少し厳しくなりそう。

☆ビービーガルダン
ともに厳しい展開となった今年に入ってからのスプリント2戦では、安定して
地力を示しているが、前と比べると正直スピード感がなくなった印象は受けて、
この馬が勝ち負けを争えるポジションの、1歩後ろくらいにいそうな雰囲気。
最後浮上して掲示板確保…までに思える。





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