2011年10月30日日曜日

天皇賞(秋)展望 2011


予想
まずは前走で道中をトコトン緩めて切れ負け…のシルポートが乗り替わっている
意味を考えると、やはり今回はある程度しっかり引っ張る形にはなりそう。
それに対してシャドウゲイト&アーネストリーがどの程度突っ掛かるかによって
道中の水準は決まるが、少なくとも最初の直線部分の速さによって、一定以上の
持久力が問われる展開にはなりそう。

◎エイシンフラッシュ
春は大阪杯、天皇賞春、宝塚記念という、どれも適性ベストとは思えない舞台で
(勝ち切れないまでも)しっかり好走して、高い地力を示した格好。
それによって、究極的な決め手勝負でダービー制覇→(個人的に)地力に懸念を
抱いた昨年の秋に関しても、改めて状態面の問題だったと割り切るならば、持ち
前の切れ味を活かしやすい東京に替わるここは、当然前進を考えるべき。
他の有力馬が、日本で結果を出してるんだか?良く分からないような外国人Jに
どしどし乗り替わっているのは正直疑問だが、ルメールJだけは全く別。
出来れば京都大賞典くらいは使って欲しかったが、ここは大いに期待したい。

○ブエナビスタ
まずは調教内容が物足りないということだが、元々中身の良さで勝負するタイプ
でもあるし、今までも"良い"ということ自体あまり聞いたことがない…。
(もちろん今回は輪を掛けて悪いということなのかも知れないが…)
とにかく持久力&持続力(&切れ)に関しては普通に格上という馬で、仮に多少
パフォーマンスが落ちたとしても、勝ち負けしていない姿は全く想像できない。
2番手評価は状態がどうとかではなく、単純に相手に期待してみたいだけ。

▲アーネストリー
出来抜群でも大外枠…という難しい存在だが、それよりもまずは適性面の問題が
この馬の場合は大きくて、"一瞬の切れ"と"トップスピードの持続"という部分を
どう克服するか…というのが論点になる。
前者は、そもそも加速しない展開にするor後続との距離を拡げること、後者は、
ラストのラップが落ちるような展開にすること…というのが解決策となるが、
どちらにしても前半~道中で決着をつけてしまう…くらいの覚悟が必要になる。
このコンビならそれも期待できるかも知れないが、それを完璧にこなして勝ち
切ると(見る側が勝手に)考えるのは、少し他力本願過ぎる印象ではある…。

注ダークシャドウ
大阪杯では道中が相当に締まった展開を伸び切って、前走では究極的な決め手を
発揮して勝ち切った。
とにかくこの馬は、相当に地脚が強そうなタイプで、展開によらず確実に伸びて
きそうなイメージがあり、高いポジションから押し切ろうとする相手と、一瞬の
切れで勝る相手に対して、どこまで迫れるか(交わせるか)という問題だけ。
とりあえずここは相手の出来次第に思える。

△ペルーサ
ここ3走に関しては、全てロングスパートや乱ペースで、どうしてもコーナーを
回りながらの加速…とかが問われるレースばかりだったが、この馬にしてみれば
そんな器用さはそもそも持ち合わせていない…という状況だった。
基本的にメリハリある展開で、とにかく真っ直ぐ全力を出したいタイプなので、
東京に替わったこと自体は確実にプラスに働くはず。
結局のところ、今回は休み明けの状態次第ではあるが、(おそらく遅れて)差し
込んでくる場面も十分想像はできる。

△ローズキングダム
皐月賞以来の2000mで、その時は道中がそれ程締まった展開ではなかったので、
ここの水準のスピードレースとなると、マイルの朝日杯まで遡ることになる。
もちろんそこをしっかり勝っている馬なのだから、他で示した持久力を考えれば
併せ一本もあり得なくはないが、それならば理想的なポジションから進められた
宝塚記念で、アーネストリーにもう少し迫っていて欲しいイメージ。
ペースが緩めば頭まであっていいが、前走の59kgを背負ってのパフォーマンスを
地力アップと捉えるならば、むしろJCでの前進に期待したい感覚。
鞍上も、(個人的に)土曜の京都での騎乗で?な印象を受けたメンディザバルJ
よりも、前走の内容が完璧だった後藤Jにそのまま乗って欲しかった…。

△トーセンジョーダン
札幌記念に関しては、道中が緩く、純粋な持久力&切れが問われたイメージで、
ここへ向けて速い上がりを使えた…とプラスに捉えることもできるが、もう少し
長い距離が得意なこの馬には、やはり都合のいい展開ではあった。
もちろん札幌の芝なら、もう少し水準が上がった2000mでも問題ないだろうが、
それが東京となると、スピードに寄り過ぎて忙しくなる可能性がある。
地力はこのメンバーでも十分上位だと思うが、今回は強くは推しづらい印象。


☆ミッキードリーム
締まった展開に対しての持続力や、終いの決め手という部分では、このメンバー
相手でも全く見劣るということはないが、純粋な持久力という点では、裏付けは
無いに等しい。
ペースが落ち着いたりすれば、上位に浮上する(…というよりも残る)可能性も
あるだろうが、強く推すところまではさすがに難しい印象。

☆トゥザグローリー
とにかく今回は状態がどこまで戻っているかだが、春は一定の持久力&持続力を
示した訳だし、スピード耐性という点でもマイルCSでまずまずの内容は示して
いる馬なので、ここのペースはこなせていいはず。
ただし走れる状態であったとしても、結局は確実に切れが足りないというタイプ
なので、ここでは上位に追いついてくる…までの印象。


×シンゲン
元々は高い地力を示していて、この舞台にはピッタリ嵌る可能性もある馬だが、
前走は切れ負けした部分があるにしても何も出来なさ過ぎの印象で、さすがに
今回は状態面が気掛かり。素直に静観したい。

×ジャガーメイル
昨年は不利を受けて何も出来なかった訳だが、この舞台に対しては適性的に元々
疑問…という馬だし、大得意条件だったはずの前走の内容からは、状態面が万全
ということではなさそうで、正直ここで推す気にはならない。

×メイショウベルーガ
とりあえず今回は状態面が疑問だし、条件的にも、この馬はもう少し長い距離で
純粋な持久力&末の持続力を活かしたいイメージで、ここでは普通に切れ負けし
そうな雰囲気…。





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