2009年12月4日金曜日

ジャパンCダートの傾向 2009


過去のラップタイムは以下の通り。

2008 12.4-11.2-13.1-11.7-11.8-12.4-12.0-12.1-12.5

2008年ラップタイムvs.阪神D1800m平均ラップタイム


参考:阪神D1800mクラス別平均ラップタイム



傾向
このコースではまだ1回の開催なので、昨年のラップを考える前にまずは
このコース自体の傾向を捉えることが先決で、次のステップでその傾向の
中での昨年のレースの位置づけを把握したいところ。

そこでまずはコース全体の平均を見てみると、前半はミドルペース、3F目で
一旦しっかりとラップが落ちる展開から、その後勝負所に掛けて徐々に
加速していく形で、ある程度上がりのスピードが問われる流れ。

つまりこのコースの基本的な性質は、ダートのレースとしてはある程度上がりに
偏った形で、終いでの切れ(決め手)が重視されるといったところ。

この特徴は、3F目のラップの落ち込みによって間接的に作り出される訳だが、
これはスパイラルカーブを描く1~2コーナーによる影響で、その性質上
2コーナー(3F目)のカーブがキツくなっているためである。
この部分でほぼ確実にスピードが削がれるために、前半が速くなりにくく、
道中が(敢えて加速しない限り)緩みやすくなっている。


次にラップをクラス別に見てみると、まず500万と1000万では、そのクラス間の
差はレース全体を通した底上げという形で表れていて、徐々に加速していくという
展開そのものは変わらない。

これが1600万になってくると、上がりは下位のクラスとあまり変わらないが、
2コーナー~向こう正面に掛けての道中がかなり速く流れていて、レース自体の
形としても、上がり勝負というよりも、道中~上がりで一定のスピードを保つ
持続力勝負に変わっている。

つまりクラスが上がることで最も違いが表れるのは道中の部分だと考えられて、
それを踏まえた上で昨年のラップを見てみると、前半はコース平均とほとんど
変わらないスピードから、道中がかなり速い展開、上がりもある程度の速さを
保ってゴールを迎えた形。

道中の速さが、サクセスブロッケンの暴走にも近い押し上げによることを考慮
すれば、(後続にとっては)基本的に道中~上がりで一定のラップを刻むような
展開だったと言えそうで、1600万の形から、その水準だけ持ち上げたイメージで
考えておけば良さそう。

したがってここで必要になるのは、道中~上がりで長い脚を使うための持続力、
脚質的には好位差し~差し馬あたりに向きそう。
感覚的には芝コースの小回り中距離戦に近いイメージ。


好走の条件
・道中~上がりでのスピード持続力があること




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