2009年12月5日土曜日

鳴尾記念展望 2009


過去のラップタイムは以下の通り。

2008 12.5-10.4-11.3-11.9-12.0-11.9-12.2-11.3-12.5
2007 12.9-11.6-11.4-12.6-12.5-12.3-11.4-11.1-11.7
2006 12.5-11.5-11.9-12.8-12.5-12.1-11.3-10.7-11.6




傾向
条件が変更されてまだ3回の開催だが、過去のラップタイムを見てみると、
昨年は速い前半から、道中も極端には緩まずに、直線に入ったところで一気に
加速するものの、上がりそのものは時計の掛かる形。
この展開だと何と言っても持久力が問われ、完全に差し馬有利だった。

一方で06-07年は、前半~道中は(500万クラスまで含めた)コース平均よりも
緩い流れで、ほとんど直線のみの上がり勝負。
この展開では、当然勝負所での切れと末脚の持続力が物を言い、基本的には
好位から進めた馬に向いた形。

これだけバラつきが大きいとハッキリとした傾向を示すのは難しいが、それでも
この舞台では長い直線というのがどうしても意識されるため、3~4コーナーで
動く馬はまずいないことから、ある程度、展開&適性を絞ることは出来る。

つまり道中が一定のスピードで流れるとすれば、前半が速ければ上がりが掛かり、
前半が遅ければ上がりが速い、という単純な見方が可能で、前者ならば地力が
高くて最後まで持続できる馬、後者なら加速について行ける切れ味とトップ
スピードの持続力を持った馬が有利になる。

どちらの展開になるか…という部分はさすがにメンバー次第で、何はともあれ
まずは逃げ、先行馬のタイプを見極めて、レースの流れを把握することが第一、
それが出来ればある程度各馬の取捨の目処は立ちそう。


好走の条件
・勝負所での切れ&末脚の持続力(スローペース想定)
・持久力&末脚の持続力(ハイペース想定)


予想
メンバーを見ると、レッドスパーダが悠々とハナを切り、マストビートゥルー
・ナムラクレセントあたりが楽に先行できそうな面子で、ハイペースを想定
するのはかなり無理がある。
したがって基本的には道中じっくりという流れから、直線での決め手勝負想定で、
上がりの性能が高い馬を素直に選びたい。
あとの問題は天候…。

◎ハイアーゲーム
直線のみの突き抜け勝負専門家。
道中が少しでも速くなればすぐに上がりの脚が鈍る馬なので、実力的には
周りと比べて強いとは全く思わないが、しっかり脚を溜められた場合の切れ味
だけは相当なものを持っている。
このメンバーに入っても決め手だけなら1つ上の存在で、上がりが速ければ
速いだけ有利になるタイプ。

○ナムラクレセント
基本的には速い馬にある程度引っ張ってもらい、そこから持久力&持続力で
押し切りたいタイプだが、毎日王冠ではある程度速い脚を繰り出しているように
上がり勝負にも対応は出来そう。
鞍上が自ら締まった流れを作り出すくらいの意気込みを見せるか、馬場悪化なら
より確実性は高まるだろうが、崩れる雰囲気が全くない現状ならある程度信頼
しても良さそう。

▲イコピコ
道中が速い展開での脚の削られ具合と、長距離でのパフォーマンスを見る限り、
心肺機能的な部分(持久力)よりも、決め手などの中距離的な要素に優れた馬。
したがって道中で死んだ振りが出来て(無駄脚を使わなくて済んで)直線のみに
全てを賭けられるこの舞台は合っている。
あとの着順は周りと比べてどこまで突き抜けられるかという問題。

注スマートギア
ある程度突き抜けられる脚を持っている馬ではあるが、どちらかと言うと
もう少し道中から勝負したいタイプ。
したがって速いペースから道中も締まった流れ想定ならばもう少し評価を
上げるべきだが、今回それはほとんど考えられないだけに…。

△サンライズマックス
毎日王冠ではなかなかの決め手を発揮しているが、本来は直線だけで差す
と言うよりも、道中から上げて行って、それでも最後まで伸び切れるという
持続力が売りの馬。
積極的に引っ張る馬がいて、道中締まった流れが想定できるのであれば本命でも
いいくらいだが、速い上がりを突き抜けられるかどうかの勝負だと勝ち負け
までは少し微妙。

△レッドスパーダ
前走は休み明けで明らかにあと1つの出来、レース内容も単純に切れ負け
したものと考えられて全く度外視可能。
今回は展開的にはかなり楽が出来そうで、開幕馬場と1度叩いた上積みを
考慮すれば、ある程度上位に残れる可能性は十分。
ただしあまりに上がりのみの戦いになると、逆に切れ負けということにも
なりかねないので、鞍上がどの程度の展開を作るのか注目したい。

×ダイシンプラン
道中からある程度上げていっても、最後まで速い脚を持続できる馬だが、
他の馬も止まらない展開で、他を押しのけて突き抜けるだけの切れまでは
ないので、どうしても後方からになってしまう現状では少し厳しい。
手替わりは魅力だが…。





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