2020年12月17日木曜日

阪神ジュベナイルフィリーズ回顧(ラップ分析)2020


まとめ
  • ミドルペースから、道中以降は締まった中で→一気に加速する展開。
  • 一定の持久力&切れ&持続力が問われた。(総合力勝負)

阪神JF結果

ソダシ1.33.1 34.2 05-04
サトノレイナス1.33.1 33.9 09-08
ユーバーレーベン1.33.2 33.6 15-14
メイケイエール1.33.3 34.0 12-08
ヨカヨカ1.33.5 34.8 01-01

天候:曇 芝:良
上り4F:46.3 3F:34.4
前半4F:46.8
12.4-10.8-11.7-11.9-11.9-11.2-11.4-11.8



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半ミドルペースから、道中は締まった展開になって、
勝負所でしっかりと加速→直線は(落ち切らないものの)一応右肩下がりの形。

今回の場合、馬場を考えれば前半は平均弱の流れだが、道中の水準は例年と比較
しても高い方の扱い。一定の持久力はやはり問われた。

また後半は、淀みのない流れの中で→勝負所で一気に脚を使う形になっていて、
一定以上のスピード領域に居続ける中で、尚且つ変化に対応する必要があった。
適性としては切れ&持続力。結果的には、このレースらしい総合力勝負だった。

脚質的には、後傾の締まった展開というところで、本来ならば外差しは難しく
なりそうなのだが、今年は(コース替わりはあったが)11月から続く開催。
そして、ギリギリまで待つケースもある2歳戦ながら、勝負所は一気に脚を使う
展開…という部分で、差しもしっかり浮上。結局地力が反映された印象になる。

したがってこの先に向けても、上位の力をまずは素直に信頼…ということで良さ
そうだし、来春に向けて、それらの動向にしっかりと注目していきたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ソダシ
ある程度好位の中から進めて、直線は前が開くのを待って、ワンテンポ遅らせた
仕掛けをしつつ→しっかりと脚を使っての押し切り。
最後は迫られたものの、終始ピッタリとマークされ、風除けに使われていた中で
勝ち切ったことは評価できるし、その地力は当然認めておきたい。
現時点では展開よらず。この先は、より速い時計に対応できるか?というような
確認したい部分もあるし、あからさまに目標にされやすい馬だけに(目立つな!
という方が無理)難しさも出てくるだろうが、やはり中心とはなっていくはず。
しっかりと注目していきたい。

サトノレイナス
スタートは微妙だったが、少し促して勝ち馬の真後ろをピッタリ追走。馬群の
中にいた分、直線は進路確保に少し時間が掛かったが、右肩下がりの形の中で
一完歩ずつしっかりと詰めての2着。
ディープ産駒らしい性能と、終いの"惰性力"を存分に発揮した。
この手のタイプは、とりあえず距離延長も問題ないだろうし、中央3場で結果を
出した点でも、適性的な幅も一応担保。当然クラシックでも…とはなりそう。

ユーバーレーベン
後方から→直線しっかりとした脚を使い浮上しての3着。やはり地力が問われて
こそ…というところで、完全に切れ負けた前走から→一瞬で巻き返してきた。
ともかく、ゴールドシップ産駒がこの手の舞台のG1でしっかりと好走。
展開に依る分、この先も成績は安定しないところもあるかも知れないが、順調に
成長して、いつか阪神2200mあたりに駒を進められた時、大仕事をやってのける
可能性もあっていいのかも。そんな夢を見つつ、長い目で見守りたい感覚。

メイケイエール
道中少しエキサイトしつつも、何とかなだめて→直線も脚を伸ばしての浮上。
距離延長しつつ、この内容でも崩れなかった点で、当然評価はしておきたい。
上位3頭よりも馬体は軽い馬だが、フットワークの大きさはそれら以上。
前走でもそうだったが、脚を使い切ってからの→惰性という部分は大きな武器に
なりそうだし、イメージ的に、坂上が長い東京にハマっても良さそうな雰囲気。
NHKマイルCで先行したら…と、今から妄想はしている。

ヨカヨカ
何だかんだ最後は控えた馬が浮上している中で、逃げて→直線もラスト100m
くらいまではしっかりと粘り込んでいた。
デビュー戦の内容などから、ある程度の適性の幅は示していた馬だが、ここも
対応…となると、当然その価値は変わってくる。
この先はやはり短縮方向かな…という気はするし、現状プールヴィルのような
イメージもあり、とりあえず1400mでもう1度見たい。



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