2020年12月3日木曜日

ジャパンカップ回顧(ラップ分析)2020


まとめ
  • (実質的に)道中が締まりつつ→後半長くいい脚を使う展開。
  • 高い持久力&持続力が問われた。

ジャパンC結果

アーモンドアイ2.23.0 34.7 04-05-04-04
コントレイル2.23.2 34.3 09-09-09-09
デアリングタクト2.23.2 34.4 07-07-07-07
カレンブーケドール2.23.2 34.8 07-08-07-06
グローリーヴェイズ2.23.3 35.2 04-04-02-02

天候:曇 芝:良
上り4F:49.9 3F:37.8
前半1000m:57.9
12.7-10.8-11.8-11.3-11.3-11.5-11.8-11.9-12.1-12.3-13.2-12.3



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半速く、道中もかなり締まった展開。後半はハッキリ
減速して行き、(隊列が入れ替わって→)最後だけ加速という形。

今回は、同じくキセキが展開を作った2018年と比べると、ほとんど真逆と言える
ラップになっている訳だが、同馬が単独で飛ばしての縦長の隊列。
後続が踏んだラップで言うと、(おそらく)やや落ち着いた入り方をしつつ→
道中をかなり高い水準で進めて、後半は長くいい脚を使う…という展開だった。

3コーナー以降の上げ方など、絶対的な水準はやはり違ってくるが、後半型の
締まった展開というところで、(後続の)実質的な脚の使い方としては、上記
2018年とある程度近そうなイメージ。
当然適性的には、高い持久力&持続力が問われた。

脚質的には、後傾&コーナー部分が締まった形で、後方から外を回しての追い
上げが難しいパターンに該当しており、ある程度流れに乗る&(後半内を空けた
馬群の中で)少しでもロスなく回す…ということが重要になった。


何はともあれ、3冠馬×3頭の最初で最後の対決が終了。(終わってしまった…)
キセキの演出もあり、それに相応しく、とびっきり水準の高いレースとなった。

結果としては、アーモンドアイが、人馬ともに抜群の内容で有終の美を飾った
訳だが、同馬と(2018年は5着している)ミッキースワローの間にいる馬も
相当に高いレベルの内容になっていて、しっかりと襷が引き継がれた雰囲気。

年末までまだ1ヶ月あるが、来年以降、それらの馬がちゃんと引っ張って行って
くれそう…という感覚を持てた点でも、レース前に想像していた以上に、とても
素晴らしいジャパンCになったように思える。ただただ拍手を送りたい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

アーモンドアイ
ある程度好位のインからロスなく進めて、直線は満を持して追い出しつつ→最後
までしっかりと押し通した格好。
展開自体は荒れた形だが、慌てず騒がず、(最終的なコース取りは違うものの)
2年前に近いようなこの馬らしい競馬で、全く危なげのない勝利だった。
人馬ともに完璧。その一言に尽きる。
来年走ったとしても、いくらでも活躍はできそうだし、まだまだ観たい…という
思いはもちろんあるが、個人的には、有終の美は好きな方。
エピファネイア×アーモンドアイ。その馬のジャパンCが早く観たい。

コントレイル
掲示板に載った馬の中では最も後ろのポジションから、終始外寄りを回す形。
(展開⇔馬場の捉え方で真逆になる)左右の判断は難しかったと思うが、結果
的には、勝ち馬に(自身の)ダービーの競馬をされてしまった…という負け方。
その点では仕方のない部分もあった。
もちろん現段階では、馬体の完成度でハッキリと差を感じたし、結局のところ
ここは相手を褒めるしかないのだが、(まだまだ伸びしろがありそうな)その
状況の中で、勝ち馬以外は外からまとめて交わした格好。
やはり、相当に強い…というのは間違いない。しっかり休んで、来年に期待!

デアリングタクト
ある程度ポジションを取りつつ、後半はハッキリと外に持ち出して、最後まで
しっかり踏ん張って浮上しての→3着。
この馬も3~4角を大きく回ってきた格好ではあり、展開に対しては脚を使い
過ぎの部分があった。それを考えれば十分に強い扱いだし、ゴール後は先頭まで
行っているように、脚が上がってからの強さも改めて感じさせた内容。
個人的には、ここで(数字を)飛躍的に伸ばせるか?に注目していたのだが、
終わってみれば、その答えはYes。イメージ的には、更にもう1つ前の位置に
付けられるようになったら本当に面白そう。当然注目していきたい。

カレンブーケドール
内寄りから→勝負所で外に持ち出して、直線ジワジワと浮上しての4着。
(実質的に)持続型の展開が合っていた…という部分はあるにしろ、当然その
地力は認められる。
元々このレースでは昨年も2着、オークスでも強い2着のある馬だが、間隔の
空いた前走を1度叩いて、(個人的な)数字的にも一気に上げてきた格好。
当然この先は、本物のトップレベルの1頭…という扱いをしたいところ。

グローリーヴェイズ
積極的な位置取りから、徐々に内に入れて、真っ先に追い掛ける形になりつつ
→上がりをしっかりとまとめての5着。
大外枠発走ながら、ロスの少ない好騎乗ではあったが、後半は勝ち馬に目標に
された格好だし、直線も最後は馬場の悪い所を通った。
その内容を考えれば、改めて高い地力を示したと言えそう。
この先どこに向かうのか分からないが、当然これも注目していきたい1頭。



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