2021年5月6日木曜日

天皇賞(春)@阪神回顧(ラップ分析)2021


まとめ
  • 前半~道中がかなり厳しくなり、上がりもロングスパートの展開。
  • 高い持久力(&持続力)が問われた。

天皇賞(春)結果

ワールドプレミア3.14.7 36.7 07-07-07-04
ディープボンド3.14.8 37.1 04-03-04-03
カレンブーケドール3.15.2 37.7 03-03-02-02
アリストテレス3.15.2 37.3 06-06-05-04
ウインマリリン3.15.6 37.4 07-08-09-06
ディアスティマ3.15.6 38.3 01-01-01-01

天候:晴 芝:良
上り4F:49.3 3F:37.4
4F毎ラップ:47.7-47.9-49.8-49.3
12.8-11.3-11.7-11.9-12.1-11.9-11.8-12.1-13.1-12.6-12.1-12.0-11.9-12.1-12.3-13.0



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半まずまずの流れから、1周目のスタンド前までが
全く緩まない展開。後半もかなり早い段階からの仕掛けになり、上がりは完全に
右肩下がりの形。

今回の場合、松籟Sとの比較では、スタートは落ち着いたような見え方になって
いるが、それは同レースが速過ぎ…というだけ。実際にはそれなりの入り方を
しているし、尚且つその後の水準が相当に高くなった格好。
当然、高い持久力が必要になった。

後半に関しては、かなりのロングスパートになり、問われた適性としては一応
"持続力"ということになるのだが、ほとんど追走部分だけで淘汰されたような
イメージで、結局は余力勝負という雰囲気ではあった。

脚質的には、基本はある程度流れに乗っていた馬が上位にはなっているのだが、
そもそも後ろにいても脚なんて残らない…というレース。
やはり地力があってこそで、この先に向けても、シンプルに上位の地力を信頼
…という一言でいいはず。

とりあえず、阪神での開催を1度終えた。
みんなが脚が上がったような状態でフィニッシュして、長距離とは言え(特に
近年は)末を伸ばす…という方向性の京都とは、ひと味違うレースになった。

(相対的に)バテない!という戦い。長距離らしい醍醐味があった。
この手のレースがあるのとないのとでは、長い目で見れば、日本馬のレベルに
影響してくると思うし、個人的には歓迎したいところ。
全馬に対して、お疲れ様と言いたい(本当に)。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

ワールドプレミア
他の上位と比べると1つ控えたポジションで、おそらくイーブンに近い内容。
じっくり進めた分は当然あるだろうが、最後は相対的に"止まらない"ところを
見せての差し切りで、やはりその地力は認めておきたいところ。
元々ディープ産駒には"惰性"部分の強さがあるが、特にこの馬はそれが顕著。
3着した有馬記念もとてつもない前傾レースだった訳だし、元々前半が速くなり
やすい宝塚記念にも、適性的にはハマっても良さそうなイメージになる。
馬場とペース(&位置取り)次第にはなるが、注目はしておきたい。

ディープボンド
前走にはまだ「上がりをまとめる」という要素もあったが、今回は完全に"粘り"
という戦い。前半から脚を使って→終始外々を回してきた内容で、早い段階で
見た目には手応えが悪くなっていながら、最後まで止まり切らず…という2着。
改めて高い地力を示した。
経歴的にも上がりが掛かる展開でこそ。その点では、いかにも"梅雨時らしい"
宝塚記念ならば…と考えていたところで、凱旋門賞へ…とのこと。
走法的な部分(もう少し細かく脚を使いたい)&切れの部分での課題はありそう
だが…、当然応援はしたい。

カレンブーケドール
好位インから進めて、ロスのない内容ではあったが、勝負所は積極的に攻めつつ
→粘り込んでの3着。
元々地力は示している馬ではあるが、過去数十年ないレベルの、ガチンコの体力
勝負で、牝馬が牡馬と互角の戦いをした…というだけでも、これは相当なもの。
宝塚記念は、まずは馬場次第ということにはなるだろうが、今年は開催4日目。
例年よりも速い状態を保っているようなら、持ち前の持続力を発揮して好走する
可能性は当然ありそう。メンバーは揃う(揃い過ぎる)だろうが、注目したい。



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