2020年10月22日木曜日

秋華賞回顧(ラップ分析)2020


まとめ
  • 前半速く、一旦落ち着いて、後半は細かく緩急のついた展開。
  • 持久力&持続力が問われた。
  • 外差し有利。

秋華賞結果

デアリングタクト2.00.6 35.8 13-13-08-05
マジックキャッスル2.00.8 35.8 11-11-11-13
ソフトフルート2.00.9 35.7 18-18-18-12
パラスアテナ2.00.9 35.8 15-15-15-05
ミスニューヨーク2.01.5 36.7 07-08-08-15
オーマイダーリン2.01.5 36.6 17-17-11-05
マルターズディオサ2.01.6 37.4 01-01-01-01

天候:晴 芝:稍重
上り4F:48.5 3F:36.4
前後半1000m:59.4-61.2
12.3-10.8-11.8-12.2-12.3-12.7-12.1-12.4-11.9-12.1



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半が速くなり、道中は(緩くはないが)一旦落ち着く
展開。そこから勝負所では細かく緩急が付きつつ、ある程度のスピードを保って
ゴールを迎える形。

今回の特徴は、言うまでもなく前半の速さ。
元々ここは前傾になりやすいレースではあるのだが、(馬場を考えれば)その
中でも厳しい方の扱いになり、当然高い持久力が必要になった。

またレース後半は、細かく緩急がつく形にはなっているものの、絶対的な水準が
あまり上がらない中で、(上位を占めた)後続馬たちは"緩"の部分でしっかりと
詰めた内容。実質は長い脚を使う形で、適性的には持続力が問われた。

脚質的には、明らかに前はやり過ぎ…という入り方をしていて、尚且つ大逃げ
にはならず他もしっかりついて行ったため、完全に差し馬有利に。

中でも、(パトロールの向こう正面を見れば、好走馬はあからさまに中団以降の
外寄りに集中しているように)馬場の悪い内を避けた馬が上位に浮上した。
その点では当然、今後、内先行馬の巻き返しには注目しておきたい。

何はともあれ、無敗の牝馬3冠馬の誕生。今回はそれに尽きる。
これがまた今週末もあるというのは、素晴らしく贅沢。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

デアリングタクト
展開に対してはハマった扱いではあるが、道中から積極的に押し上げて行きつつ
→最後もしっかりと押し通した格好。
正直なところ、この馬のこれまでの脚の使い方からは、ワンテンポ早いのかな…
という印象ではあったのだが…、全く関係なかった。
数字的にも、自身が道中で踏んだ水準は高くなっているし、着実に力をつけての
勝利という雰囲気。素晴らしい3冠牝馬。
この先に向けては、エピファネイア産駒は(個人的な)想像以上に切れ方向に
出ていることもあり、ジャパンCは当然1つのターゲットとなるし、是非とも
そこで3冠馬×3頭の対決を観たいところ。(もう一生ないかも知れない)
大注目しておきたい。

ミスニューヨーク
外枠発走ではあったが、上位の中では道中少し内寄りを通った格好で(普段なら
むしろ好騎乗だが)、負荷が掛かった中でも掲示板を確保。
勝負所では渋滞に巻き込まれる形になり、最後は上位4頭には少し離されたが、
3角→4角の通過順が8→15からの5着というのは、単純になかなかでは。
タイプ的に切れはどうか?というのはあるが、この先の牝馬中距離戦線(基本は
持続力勝負が多い)で、活躍する可能性は考えておきたい。

マルターズディオサ
馬場を考えれば、前3F:34.9秒というのはかなりの数字。この入り方をして、
周りにいた馬たちがほとんど沈んだ中で→まずまず粘った7着。
その地力は当然認めていいはず。
とりあえず、内容的には距離短縮につながりそうな形ではあり、次戦、一瞬で
巻き返してくる可能性も考えられる。(個人的には脚質転換して欲しいが…)
その動向には注目をしておきたい。



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