2020年10月15日木曜日

京都大賞典回顧(ラップ分析)2020


まとめ
  • 前半ある程度速く、後半は(実質)長くいい脚を使う展開。
  • 持久力&末脚の持続力が問われた。

京都大賞典結果

グローリーヴェイズ2.25.6 34.5 05-05-05-05
キセキ2.25.7 34.3 17-17-11-07
キングオブコージ2.25.9 34.4 11-09-11-12
シルヴァンシャー2.25.9 34.6 07-07-07-09
ステイフーリッシュ2.26.0 35.2 04-04-03-02

天候:晴 芝:稍重
上り4F:47.2 3F:35.0
前半1000m:60.4
12.8-10.9-11.8-12.3-12.6-12.5-12.7-12.8-12.2-11.6-11.6-11.8



レースラップ分析&雑感

ラップタイムを見ると、前半ある程度速く、道中は(極端ではないが)一旦落ち
着く展開。その後3コーナーの下り坂から一気にペースアップして、最後まで
ある程度のスピードを保つ形。

東京と比べると、馬場の回復は一息。(個人的には完全に読み違えたが…)
それを考慮すると、今回は近年の中では実質的に速い入り方をしていて、そこで
引っ張られつつ→道中も(速くはないが)極端に緩んでいない…という部分で、
まずは一定の持久力が問われたはず。

また後半は、レース全体としては大きく加速…という形になっているものの、
ラスト4Fの区間では馬群が一気に凝縮した格好だし、実質的には長くいい脚を
使う形…というのがやはり妥当。この舞台らしく、末の持続力が必要になった。

脚質的には、末を伸ばすためには→スタート直後に脚を使っていないことが重要
…というところで、基本は差し馬が優勢になったが、結局は地力があってこそ。
それなりに負荷が掛かる馬場だった分、(立ち回りよりも)シンプルに実力が
反映された印象で、実績馬が素直に上位…という結果になった。

指数的にも今回は、G2らしい高い水準(ちょっとしたG1レベル)での決着。
この先のG1戦線に向けても十分につながっていきそうだし、しっかりと立て
直してきた勝ち馬を筆頭に、いい前哨戦になった雰囲気。この秋はいい。


各馬について

出走各馬の詳細&次戦に向けての考察

グローリーヴェイズ
無理なく好位の後ろにつけて、無駄な動きをせずにじっくり→最後しっかりと
脚を伸ばしての勝利。(個人的にもこの復活は嬉しい)
結果的にはスタート直後が全て…という雰囲気で、川田Jの(王道の)好騎乗
だったが、馬自身も58kgを背負っていた訳だし、当然その地力は認めたい。
JCか香港か…というところでは、さすがに前者の可能性が高そうだが、もし
そうなら東京は初めて。それでもこの馬は、中身の良さがあり、馬格はあまり
ないが(ディープらしく)フットワークで推進力を稼ぐタイプ。
広いコースでは、道中の効率の部分で主張は出来るはずだし、とりあえずは、
"一瞬の切れ"というレースにさえならなければ…といったところ。

キセキ
スタート一息で後方から。3角手前からジワっと動きつつ→大外をぶん回した
格好だが、直線はそれでも止まらずに→キッチリと2着を確保した。
前がギリギリまで待ったからこそ(全体のペースが上がらずに動けた)という
部分はあるものの、やはりこれは中身の良さがあってこそ。
改めて地力を証明した…と言っていいはず。
この後は武豊Jに戻るのか(?)分からないが、G1でもっとタイトな流れに
なった場合(特に東京)、この競馬だと…というのはあって、結局、強いことは
十分に分かっていながらも、扱いの難しさは残る。う~む。
イメージ的には、東京なら前、中山なら後ろ…か。鞍上がどう出るか?に注目。

キングオブコージ
中団のやや後ろから進めて、ギリギリまで無理せずじっくり→しっかり上がりを
まとめての3着。
上の2頭はやはり強いな…というところではあるが、斤量を背負う立場ながら、
(掲示板前後にいる)G2の常連たちをキッチリと交わしたことは大きいし、
1つの格を示した…と言って良さそう。
4歳秋。次戦以降、更に前進を示す可能性もありそうだし、東京を1つ挟みつつ
(?)→暮れの中山。期待はしておきたい。



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